女性向けに「辛口」低アルRTD 増える在宅時間にエシカルな缶チューハイを 宝酒造

宝酒造は9月28日から、「タカラcanチューハイ『すみか』」シリーズを発売した。コロナ禍の巣ごもり需要で進んだ変化に対応。また、ちょっとエシカルな缶チューハイ(RTD)も目指している。

酒類の中で最も伸長するカテゴリーとされるRTD市場だが、清水隆広商品第三部長によるとコロナ禍以降、家での時間を長く楽しむための低アル化、食事をゆっくり楽しむ時のお供としての甘くない辛口チューハイの需要増といった変化がみられるという。

「タカラcanチューハイ」ブランドはALC8~9%の商品を展開するが、今回の「すみか」は低アル化に対応したALC5%だ。

また、「甘くない・飲み飽きない・すっきりとした果実感」を目指して未利用部位だった果皮を使った国産フルーツエッセンスを開発。樽貯蔵熟成酒をブレンドした宝焼酎をベースアルコールに使った。事前の消費者調査でも「苦味や嫌な香りがなく、飲みやすい」「甘くないから飲み飽きない、アルコール感が少なく飲みやすい」といった声が寄せられた。イメージキャラクターの宇垣美里さんも「甘すぎないので、するっと飲めるのがおススメポイント」と語る。

未利用部位(果皮など)を有効活用することで食品ロスを削減するだけでなく、産地の持続可能性への貢献も目指す。果汁のみを利用した場合、搾汁率は約25%となり、果実の4倍以上の価格としなければ利益は出ない。これでは果実生産の継続は難しくなるが、未利用部位活用で果実素材が適正価格となり、生産継続につなげられるとする。

「ムダになる国産果実を救いたい」(商品第一部ソフトアルコール課石田綾奈氏)との想いを、〈#国産レモン〉などのフレーバー名に込めた。「#」形式を採ることでエシカルだけでなく、SNSでの拡散も狙う。また、国産訴求でユーザーの安心感やちょっとした贅沢感も提供する。

主なターゲットは自宅で仕事や家事に励む20~40代の女性。「かわいいフリして辛口。」をキャッチコピーに掲げ、強さと分かりやすさを両立。交通広告・雑誌タイアップ・デジタル広告やTVCM・店頭訴求に加えて、キャンペーンや料理教室でのサンプリングなどで5万人の飲用体験を獲得する。フレーバーは〈#国産レモン〉〈同ゆず〉〈同ぶどう〉の3品を展開。同社としては初めて、純アルコール量を表示した。