「白しょうゆ発祥の地」PRへ弁当や飲食店メニュー開発 愛知県碧南市

愛知県碧南市は、同市が発祥とされる「白しょうゆ」の認知向上に向けたプロジェクトをスタートさせた。観光庁の公募事業「地域の観光磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」の採択を受け本格始動。8月31日には、キックオフミーティングを開催し、11月以降に予定する各種イベントの準備に取り掛かった。

碧南市観光協会が主催、名鉄観光が協力し、地元白しょうゆメーカー3社(ヤマシン醸造、日東醸造、七福醸造)を軸に活動を進めていく。

具体的な事業内容として、白しょうゆ弁当の開発・販売、白しょうゆを使った地元飲食店などに向けたメニュー開発、白しょうゆや地元名産品を集めた「へきなんマルシェ」の開催、名鉄観光によるオンラインツアーなどを計画。

白しょうゆ弁当は、3社の白しょうゆと地元の食材を使ってオリジナルの弁当を開発しようというもの。メディアなどでもおなじみの「日本料理 賛否両論」(笠原将弘オーナー兼料理長)の名古屋店・丹下陽介料理長と、碧南のミシュラン料理店「一灯」の長田勇久料理長が、11月の発売に向けてメニューを詰めている。

完成した弁当は名鉄グループの百貨店、駅売店、商業施設などで取り扱い予定のほか、11月に予定されている市内イベントなどで販売を行う計画。

白しょうゆを使った地元店舗向けメニュー開発では、地元レストランや菓子店などに白しょうゆを使ったメニューを作ってもらい、その食べ歩きマップを作成。碧南への誘客につなげていく。

「へきなんマルシェ」は、白しょうゆ3社をはじめ地元事業者が多数出展。地域産品のPRを図る。SDGsの取り組みなども紹介する。

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白しょうゆは小麦を主原料とするこの地域独特の基礎調味料で、200年余の歴史を持つ。淡く美しい琥珀色で素材本来の色を残し、やさしい風味に仕上がるのが特徴。日本料理のほかフレンチやイタリアン、ラーメン店などでも人気が高い。白しょうゆをベースとした白だしも、近年は一般家庭でも広く使われるようになってきた。

碧南市はまた、白しょうゆだけでなく、味噌、みりん、清酒など昔から醸造が盛んな地域である。農・水産資源にも恵まれ、数多くの名産品を擁するが、全国的にその魅力が十分に知られていないことや、碧南市の市民自体も観光資源としてその価値の認識が希薄であることが課題となっていた。

今回の実証事業を通じて、白しょうゆをはじめ碧南市にしかない名産品を紹介するとともに、地元産業の担い手の横のつながりを強化。「観光の街 碧南」を構築していく仕掛けづくりのきっかけとしていく考えだ。