コーヒーって何?どうやって作られるの?キーコーヒーが自社農園と焙煎工場を小学生にオンラインで公開

キーコーヒー関東工場(千葉県船橋市)は1978年竣工当時、東洋一の工場と呼ばれ日本初のコーヒー生豆選別から商品まで一貫して製造できる工場としてスタートし、年間約2万t、約20億杯分(1杯10g換算)のコーヒーを製造している。

キーコーヒーは101回目の創業記念日である8月24日、オンライン親子工場見学会を開催し、抽選で選ばれた青森から鹿児島までの100世帯300人の親子を関東工場に招待した。

2世紀企業スタートアップとしてコーヒーを通じて感動を未来へ届ける事業活動の一環で、インドネシアにある同社直営農園などのVTRを挟みながら、関東工場で行われる選別・焙煎・包装・品質管理の四つの工程をライブ中継した。

参加者には、事前に直営農園があるインドネシア・トラジャ地方産のコーヒーをブレンドした「トラジャブレンド」(VP200g)とオリジナルワークシート、生豆・焙煎豆のサンプルを送付。説明とともに現物にさわってもらうことで理解を深められるようにした。

事前に参加者に送付される「トラジャブレンド」とオリジナルワークシート、生豆・焙煎豆のサンプル(キーコーヒー)
事前に参加者に送付される「トラジャブレンド」とオリジナルワークシート、生豆・焙煎豆のサンプル

見学会では小学生を対象に、講師役を務めるキーコーヒーの社員が冒頭「コーヒーと聞いて何をイメージするか」を質問。植物の実であることを明かした上で、直営農園で行われている収穫から生豆にするまでの流れをVTRで説明した。

収穫されたコーヒーチェリー(コーヒーの実)は、まずパルパーと呼ばれる機械で果肉が取り除かれる。その後、脱肉後のパーチメント(内果皮)に付着するミューシレージ(粘液質)を除去していく。

ミューシレージはパルパーで大部分が剥がされるが、それでも付着するミューシレージを徹底的に剥がすため発酵槽に保管して分離を促進し水路・乾燥場へと移される。

水路で選別され乾燥場に送られるパーチメント(パダマラン農園 トアルコ・ジャヤ社)
水路で選別され乾燥場に送られるパーチメント(パダマラン農園 トアルコ・ジャヤ社)

乾燥は天日乾燥・乾燥機の順で行われ、以降、機械と人の手による選別とカップテストを経て生豆を麻袋(またい)に詰めて日本に出荷される。

関東工場では、麻袋を機械でつかみ上げてノコギリの刃で開封して選別工程に入る。重さによって生豆だけを取り分ける比重選別や、風力と磁力を使った異物除去、最後に光を当てて徹底的に異物が取り除かれる。

ライブでは関東工場で実際に取り除かれた異物を見せながら紹介。参加した小学生からは「産地で選別しているのに、なぜ工場でも選別するのか」との質問も投げかけられた。

ベルトコンベアでゆっくり運ばれる「トラジャブレンド」(キーコーヒー関東工場)
ベルトコンベアでゆっくり運ばれる「トラジャブレンド」(キーコーヒー関東工場)

焙煎室へは、エアシャワーなどでホコリを取り払って入るところから紹介し、大型焙煎機を使い生豆から焙煎豆にしていくことを伝える。その中で「焙煎のキーポイントは、おいしさをつくり出すこと。もともとコーヒーにはおいしい成分が含まれており、そこに熱を加えることでおいしさが引き出される」と説明し、参加者にワークシートへの書き込みを促していた。

包装工程では、真空包装(VP)商品の包装を紹介。事前に送られた「トラジャブレンド」と同じ商品が映し出され、袋に穴が空いていないかを確認するため、ベルトコンベアでゆっくりと運びケース詰めされる様子を紹介した。

リモートで学ぶ機会が増える中、キーコーヒーでは今後も親子を対象にしたセミナーを企画し、学習機会とともにコーヒーを身近に感じてもらう機会をつくっていく考えだ。

今夏は、オンライン親子工場見学会に加えて、親子を対象に座学と実技を組み合わせた「子どもコーヒー自由研究教室」を開催した。

ここでは、コーヒーと喫茶文化をテーマに掲げ、コーヒーの基礎知識から日本の喫茶文化など幅広いコーヒーの知識を紹介する座学に加えて、実技では一杯抽出レギュラーコーヒーの「ドリップ オン」を使用してコーヒーの味わいや香りの違いを体験。また、喫茶店で味わえるようなフルーツサンドを講師と一緒に作る機会も設けた。参加者には事前にコーヒーとグッズ、テキストを送付した。