米粉パンの市場を開拓へ サタケ、日の本穀粉と特許許諾契約

サタケ(本社・広島県東広島市西条、松本和久社長)は、同社が開発し特許出願した米粉パン製造法(登録商標「ふっくら米食」)の仮通常実施権および製造ノウハウの使用権などの許諾契約を日の本穀粉(本社・栃木県小山市、黒田昇社長)と締結した。日の本穀粉は、21年度内に「ふっくら米食」のミックス米粉を米粉パン製造販売店や給食受託製造業者などに販売する計画。契約締結日は8月3日。

サタケは、小麦由来のグルテンなどアレルギー特定原材料等28品目を使用しない低アレルゲンの米粉および独自の米粉パン製造方法(特許出願済)を開発し、同年10月、米粉および米粉パン製造法の総称として「ふっくら米食」を商標登録し、認知普及を図ってきた。11月には、日の本穀粉より製パン試験の依頼を受け同社がサンプル食パンを作製し、日の本穀粉が「これまでの米粉パンにないふっくらとしたボリュームとソフトでしっとりした食感」と評価し、今回の契約締結となったもの。

本契約で、両社は「ふっくら米食」を新たな市場を開拓するツールとして本格的に活用し、米粉の美味しさを多くの消費者に認識してもらえる機会と捉えている。コメは日本人にとって歴史的、社会的観点から貴重な食糧でありながら年々消費は減少傾向にあり、総じて日本の食料自給率は低下している。米粉はコメの有効活用策として伸びる余地があると考えており、「ふっくら米食」がその推進役となることを期待している。

日の本穀粉は契約締結について、「日本でも食物アレルギーの方が徐々に増加しており、今後市場は増大してくると思われる。ミックス米粉での販売を検討しており、合意内容に従い顧客のフォローをしながらじっくりと進めたいと考えている」とコメントした。

〈ふっくら米食の特長〉

▽アレルギー特定原材料等28品目不使用
▽使用材料は米粉、砂糖、塩、油脂(なたね油)、イースト、増粘剤(増粘多糖類)、水のみ。小麦由来のグルテンやバター、卵など、アレルギー特定原材料等28品目は使用していない
▽ふんわりと軽い、おいしい食感▽小麦粉パンと同程度に膨らみ、ふんわりと軽い、美味しい食感のパンが焼き上がる▽スピーディーな製造が可能
▽小麦粉パンに比べ生地が柔らかく短時間の発酵で膨らむため、総製造時間は120分とスピーディー(小麦粉パンの約1/2)。