ポッカサッポロフード&ビバレッジは「加賀棒ほうじ茶」を中心に「TOCHIとCRAFT」ブランドの露出拡大を図っている。
9月8日には、同社監修のもと、中田英寿氏も開発に携わった水出し用の茎茶「水出し 一番焙煎 加賀棒ほうじ茶(にほんものエディション)」が百貨店・都内アンテナショップ・オンラインサイトで油谷製茶から製造・販売された。
内容量は45g。希望小売価格は税込1080円。
同商品は、食事中をはじめとしたさまざまな飲用シーンで手軽に楽しめるお茶を志向し、お湯を沸騰させる手間を省いて低い温度でもしっかりと抽出できる水出しにこだわった茎茶。
30作の茎茶の試飲を重ねて、棒ほうじ茶特有の透き通るような香りの高さや透明感のある甘み、ほどよいキレに仕立てられている。(画像下記事続く)
発売日、発表会に臨んだ中田氏は味わいについて「香りは華やかで甘みはすっと消えていくような、いつ飲んでもおいしいものを目指した。ただ美味しいだけでなく、また飲みたいと手が伸びるような後味に仕上げることがすごく難しかった」と説明する。

一方、油谷製茶の油谷祐仙代表は「食通で知られる中田さんやポッカサッポロさんが納得してくれるまで負けずに頑張った」と振り返る。
ゲストに招かれた谷本正憲石川県知事は「石川県では茎茶を飲む棒ほうじ茶は食文化として定着している。これを全国的に展開していくことで市場の拡大につながり、石川県の特色である食材の豊富さを全国にアピールできる素晴らしい機会になる」と期待をよせる。
今後の「TOCHIとCRAFT」の展開についてポッカサッポロの三枝裕昭取締役兼執行役員は「他の生産者や地元の方々、お客様の声をうかがいながら商品だけにとどまらない新しい共創・共演の在り方を他の地域でも探っていきたい」と意欲をのぞかせる。

「TOCHIとCRAFT」は日本各地の希少素材にこだわった国産産地指定飲料。土地とその土地のものづくりを組み合わせたブランド名で、商品を通してその土地の文化や伝統を広めたいという思いのもと地域との連動を重視している。
ポッカサッポロは「TOCHIとCRAFT」で希釈飲料タイプにも挑む。
13日に希釈飲料タイプの「クラフトベース加賀棒ほうじ茶」(500㎖PET)と「クラフトベース熊本玉露入りお茶」(同)の2品を新発売する。
2品ともお湯・牛乳・アルコールなど多様な飲み物と割ることができる汎用性が特徴で100ml当たり4倍希釈を推奨している。
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