キリン「プラズマ乳酸菌」好調、製造能力を倍増へ タモリ起用のCMも

27年に売上高500億円、事業利益20%計画

キリンホールディングスは、独自素材「プラズマ乳酸菌」の需要増加に対応するため乳酸菌原料の製造設備を増設し、菌体の年間製造能力を現在の約14tから23年に約28tへと引き上げる。

9日発表した磯崎功典社長はプラズマ乳酸菌商品の好調ぶりについて「商品認知度と売上が右肩上がりで高まり、年初目標110億円の今期(12月期)売上を135億円に上方修正した」と語る。

2027年にはプラズマ乳酸菌事業を売上高500億円・事業利益20%の事業に成長させる。

「海外への展開をさらに加速し、外部への導出商品の拡大などを受けてプラズマ乳酸菌の菌体製造設備も増強していく」と意欲をのぞかせる。

成長加速に向けては、同社調べで免疫顧客層1万人の約7割を占める「免疫に関心はあるが、積極的行動・意義が弱い層」を開拓していく。

佐野環執行役員ヘルスサイエンス事業部長はこの約7割の層に向けて「免疫ケアを促進していく必要がある」と述べる。

キリンビバレッジでは飲料でこの約7割を構成する免疫ライト層(46.6%)と免疫ミドル層(23.6%)にアプローチする。

10月12日には「午後の紅茶」と「生茶」から「健康な人の免疫機能維持」をヘルスクレームとするプラズマ乳酸菌配合の機能性表示食品を新発売する。その後、「iMUSE レモン」「iMUSE 水」「iMUSE ヨーグルトテイスト」の機能性表示食品3品のパッケージを刷新して11月30日にリニューアル発売する。パッケージは、免疫ケアを目立たせて商品の機能的ベネフィットをより分かりやすく仕立てた。

プラズマ乳酸菌商品
プラズマ乳酸菌商品

外部導出商品では、各社から以下5商品が発売中・発売予定となっている。

▽「オリヒロぷるんと蒟蒻ゼリーパウチ プラズマ乳酸菌〈巨峰味〉」(オリヒロプランデュ)6日発売開始。
▽「ピュレグミ iMUSE プラズマ乳酸菌」(カンロ)10月4日発売予定。
▽「inのど飴〈りんご味〉」(森永製菓)11月30日発売予定。
▽「免疫ケア プラズマ乳酸菌 チョコレート」(森永製菓)11月30日発売予定。
▽「免疫ケア プラズマ乳酸菌 ココア」(森永製菓)11月30日発売予定。

キリングループでは、9月28日に「iMUSE 生乳ヨーグルト」(小岩井乳業)や「iMUSE ドリンクヨーグルト」(同)などがリニューアル発売される。続いて、10月19日に「iMUSE プラズマ乳酸菌サプリメント 7日分4袋パック」(キリンホールディングス)と12月に「免疫サポート チュアブルタイプ」(ファンケル)などが新発売される。

コミュニケーションは、タモリさんを起用したCM・広告展開のほか、自治体と連動して免疫ケアガイドブックやプラズマ乳酸菌製品を各所で配付する。

なおヘルスサイエンス領域全体では2027年に2千億円の売上高を目標に掲げる。

磯崎社長は「当然、プラズマ乳酸菌だけでは無理で、脳の領域などをすべて入れて2千億円を達成したい。プラズマ乳酸菌商品の27年目標売上高は500億円だが、まだまだ科学的な根拠が証明されてくればその使える範囲が広がっていく」と意欲をのぞかせる。