口腔の健康状態、コロナ重症化に影響 お茶で効果的にケアを 伊藤園健康フォーラム

伊藤園は3日、「第4回伊藤園健康フォーラム」をオンライン開催し「感染症時代におけるお茶の効用」をテーマに専門家を招き講演・パネルディスカッションを実施した中で、口腔ケアに効果的なお茶の含み飲みを紹介した。

お茶でうがいをすると歯周病菌の値が減少する可能性があることが報告されている。

静岡県立大学短期大学部歯科衛生学科(小児歯科専門医指導医)の仲井雪絵教授は「昨年、歯周病を患っている人は新型コロナウイルスによって亡くなる確率が極めて高く、集中治療室に入る確率も極めて高かった。口腔の健康状態が新型コロナウイルスの重症化にもかなり影響していることがだんだん分かってきている」と指摘する。

京都府立医科大学大学院医学研究科免疫学の松田修教授は「新型コロナウイルスの一番の特徴は唾液の中にウイルスがたくさん蓄積し、会話を通じて人から人へ伝播していく点にある」と語る。

松田教授は、試験管内にある健常者の唾液でお茶に含まれるカテキン類が新型コロナウイルスを不活化することも改めて紹介。「(カテキン類が)新型コロナウイルスの表面にくっつき感染力を失わせることを報告している。なるべくお茶を口に含みながら飲んで、唾液の中のウイルスを不活化することができれば、お互いに広めないということによって感染拡大を抑制できる」と説明する。