PBFの課題と情報リテラシー

「東京フードテクノロジーウィーク」ではPBFの出品が相次ぎ、社会的意義のある食の新ジャンルを扱う熱意が出展社からも伝わってきた。一方で課題も指摘されている。武田猛氏は講演で、欧米でのPBFの問題点に触れた。

▼一部のビーガンチーズは従来のチーズより炭水化物が多く、たんぱく質が極端に少ないという。また、PBFの中には物性面で添加物を多く使わざるを得ないケースもある。武田氏はこうした矛盾を紹介した上で、「日本企業ではありえないが、取り入れ方を間違えると大変なことになる」と警鐘を鳴らした。

▼PBFはウェルネスフードの最右翼。ビーガンやベジタリアンだけのものではなく、フレキシタリアンが市場拡大のカギを握る。焼肉店が代替肉を扱い、植物性チーズやバター、代替卵も登場した。その半面、サプライヤーからは「今後は半信半疑」との本音も。

▼PBFは栄養価の面で既存食材を完全に代替できるだろうか。大豆ミート以外の規格化も待たれる。リテラシーの時代だけに、消費者には長所と短所を見極めた上で、商品を選択するためのエビデンスが必要だ。