東海漬物 荒井食品を子会社化 茄子浅漬で業界有数の地位

漬物大手の東海漬物は1日、茄子浅漬の有力メーカーである荒井食品(栃木県さくら市)の全株式を取得し、完全子会社化した。荒井食品が保有するノウハウと東海漬物グループの経営資源を融合することでシナジー効果を生み、現在東海漬物グループが成長の柱と位置付けている浅漬分野の収益拡大につなげる。

1日開催の株主総会と取締役会において、荒井食品の代表取締役社長に大羽恭史氏(東海漬物代表取締役会長)が選任され、就任した。荒井食品は茄子の漬物分野において、原料調達から製造、販売に至る独自の一貫したビジネスモデルを確立しており、業界有数の地位を築いている。

東海漬物は1941年の会社設立以来、常に時代の変化を見据え、伝統を受け継ぎながらも新しい食の提案を行い、多くの消費者に愛される商品作りに邁進してきた。現在は「こくうまキムチ」を筆頭とするキムチ製品、「きゅうりのキューちゃん」を代表とする本漬製品、「ぷち!浅漬シリーズ」をはじめとする浅漬製品を主に展開している。近年、同社グループは浅漬の販売拡大に力を入れており、“茄子の荒井食品”の傘下入りは浅漬分野の成長に大きな力となりそうだ。