スティック飲料が拡大 在宅時間増加でエントリー獲得

コーヒー・紅茶・ココアなどの家庭用嗜好品が1-6月、全般的に最初の緊急事態宣言で大幅に拡大した前年同期の反動減で若干のマイナスとなる中、成長を続けているのがスティックコーヒーを中心としたスティック飲料。在宅時間の増加を受け、多様化する嗜好ニーズに多様なラインアップで対応しエントリー層を獲得しているのが要因とみられている。秋冬需要期に向け各社とも意欲作を投入する。

プレミアムと健康の二つの切り口で激突するのは、味の素AGF社とネスレ日本。

シェアトップのAGFは、「ブレンディ」スティックの高付加価値タイプ「カフェラトリー」からスティックコーヒー史上最高のカフェ専門店品質を目指して新シリーズ「The(ザ)」を立ち上げてプレミアム市場に挑む。「The」では「ザ・カフェラテ」と「ザ・キャラメルラテ」の2品を取り揃え、2品とも厳選アラビカ豆を100%使用し5本入り・想定定番売価354円で販売する。

店頭に並ぶネスレ日本の「スターバックス プレミアム ミックス」
店頭に並ぶネスレ日本の「スターバックス プレミアム ミックス」

これに近い入り数と価格帯で、ネスレ日本は昨年から「スターバックス プレミアム ミックス」を展開。「カフェラテ」「キャラメルラテ」「カフェモカ」「抹茶ラテ」「なめらかソイラテ」「香ばしいオーツラテ」をラインアップし、希望小売価格はすべて4本入りで398円。

健康軸では、ネスレ日本は今春から「ネスカフェ ゴールドブレンド」で植物由来の素材を使用した「プラントベースラテ」を液体飲料とスティックタイプで展開。「オーツラテ」「アーモンドラテ」に続いて1日に「ライスラテ」を新発売した。

AGFも健康を意識した商品として「ブレンディ」で、おいしさも求めるナチュラル志向の生活者に向けてヘルシーラテの新シリーズ「ブレンディ ナチューム」を立ち上げ、1日に「ブレンディ ナチューム」から「ナッツのラテ」「かぼちゃのラテ」「紫いものラテ」の3品を新発売。

紅茶で健康軸に挑むのは三井農林で、「日東紅茶」初の機能性表示食品として「ヒハツ由来ピペリン類プラスレモンティー」とともに「GABA入りロイヤルミルクティー」を新発売した。

スティックは複数種類を購入し気分に合わせて選べるバラエティーも強み。

片岡物産は「辻利 京ラテ」との差し替えで「辻利 抹茶ラテ」を新発売し、抹茶プレミックスユーザーの裾野拡大を図る。

AGFはバラエティーニーズに対し「カフェラトリー」から「濃厚オレンジショコラ・ラテ」「濃厚アップルシナモンミルクティー」「濃厚ラズベリーホワイトショコラ・ラテ」のデザートシリーズを新発売。「ブレンディ」からもノンコーヒータイプの新商品「チャイティーオレ」と「ジャスミンティーオレ」の2品を投入した。

ネスレ日本もバラエティー強化策として「ネスカフェ ゴールドブレンド 大人のご褒美」シリーズから「ヘーゼルナッツプラリネラテ」と「アールグレイミルクティー」を1日に新発売した。

なお、ネスレ日本の調べによると、スティック飲料市場は1-6月金額ベースで20年比4%増、19年比14%増に拡大したと推定される。