チルド麺 前期の反動なんのその 勢い増す2食プレミアム

今期(4~7月)のチルド麺市場は、前期大幅増の反動により前年比90%強で推移しているが、若年層の支持が高く外食代替ニーズを獲得したつけ麺やまぜ麺、2食プレミアムタイプのラーメンが好調だ。変異株によるコロナ禍が続く中、メーカー各社は下期に向け、チルド麺ならではの価値を有するプレミアムタイプを続々投入することで、若年層を中心とする新規ユーザーの定着・拡大を狙う。

2食プレミアムタイプを強化している日清食品チルドでは、「昨年、チルド麺市場が大きく伸びた理由の一つが、10~30代の若年層利用率が大変よく伸びたこと。こうした若年層が比較的利用している商品が、つけ麺、まぜ麺といった商品群。われわれの直近の販売状況の中で、『行列のできる店のラーメン』『つけ麺の達人』『まぜ麺の達人』『有名店』シリーズといった商品が引き続き非常に好調に推移している。高価格帯のラーメン、つけ麺、まぜ麺は前年を超える勢いが続いている。チルド麺のマーケットは(前期と比べ)非常に厳しい状況だが、弊社の前半戦の販売状況としては、おそらく前年を上回っていけるのではないかととらえている」(伊地知稔彦社長)と手応えを示す。

こうした市場環境の変化は、メーカーの下期商品政策にも反映されている。日清食品チルドは、今年発売25周年を迎える「行列のできる店のラーメン」、若年層の支持が高い「つけ麺の達人」「まぜ麺の達人」に加え、「食べログ」とコラボした「日清食品チルド×食べログ 百名店」シリーズを発売する。ラインアップは「中華そば多賀野煮干し醤油2人前」「らぁ麺飛鶏鶏白湯そば2人前」「麺屋雪風濃厚白湯味噌2人前」(各税別460円)。若年層に支持される「食べログ ラーメン百名店」に選出された店の看板メニューの味わいを再現した。

シマダヤは「昔なつかしの『本生』ラーメン」ブランドの新フレーバー「とんこつ醤油味3食」(税別340円)、「ピリ辛スパイスまぜそば2食」(税別330円)を秋冬新商品として発売する。加えて、リピート率が高い「『極濃』シビ辛味噌ラーメン2食」(税別400円)はリニューアルに合わせて価格を改訂し若年層のさらなる取り込みを狙う。

東洋水産は名店コラボ商品「ラー麺 ずんどう屋監修 濃厚とんこつラーメン2人前」(税別400円)、プレミアムタイプの2食「コクの一滴」シリーズに新フレーバー「横浜家系醤油豚骨2人前」を追加。ご当地系「ニッポンのうまい!ラーメン」シリーズ(税別420円)は「新潟しょうが醤油2人前」「信州味噌ラーメン2人前」、「札幌『麺屋彩未』辛醤油ラーメン2人前」(北海道地区限定)、「函館『麺厨房あじさい』味彩塩拉麺2人前」(税別400円)など、2食プレミアムタイプを大幅に拡充した。

各社とも「つけ麺」「まぜ麺」「有名店」「ご当地」をキーワードとするプレミアム商品を市場投入することで、「コロナ禍でつかんだユーザーをがっちり逃がさない」「コロナ禍を機に顕在化したニーズに対応していく」(メーカー)考えだ。