健康・まとめ買い・多様化 変わる生活様式に寄り添う 乳酸菌配合の餅も サトウ食品

生活様式の変化とともに、家庭内食のニーズも様変わりしつつある。サトウ食品では、生活者に芽生える新たな意識に対応した秋冬新製品を投入する。

同社の前3月期売上高は、米飯が108.0%、餅99.0%(うち鏡餅103.4%)となった。8月26日のオンライン発表会で、佐藤元社長は「新しい生活スタイルの中で、食のニーズ多様化への対応が求められる。包装米飯では、弊社独自の直火炊き製法にこだわった製品をさらに販売拡大。包装餅でも、強い手応えを感じている『ながモチフィルム』をはじめ確固たる基盤に裏付けられた商品を前面に、需要創造に向けた販売提案に努めたい」と意気込みを語った。

感染症拡大を背景に高まる健康意識に応えて1日から発売するのは「サトウの切り餅・まる餅 乳酸菌+(プラス)300g」。

「サトウのごはん」3品で8食パック登場
「サトウのごはん」3品で8食パック登場

主に整腸作用を訴求する一般的な乳酸菌に対し、同品に配合したのは免疫活性化作用が期待できるハウス食品グループの健康素材「L-137」。日常食としての利用も増える餅でエネルギーを効率よく摂取しながら、乳酸菌が日々の健康管理をサポートする。

グループ企業のうさぎもちとともに包装餅の個装包材に採用する独自の「ながモチフィルム」を、今年も芦田愛菜さん出演の全国CMでアピール。うさぎもちでも独自CMを年末に大都市圏で放映するほか、恒例の大相撲懸賞旗を秋場所以降に掲出する予定。

また包装米飯「サトウのごはん」では、日常食への定着とともに増えるまとめ買い需要に対応。売れ筋トップ3「新潟県産コシヒカリ」「秋田県産あきたこまち」「銀シャリ」で、既存の200g×3食・5食パックに加えて8食パックを1日から発売する。地元アイドル「negicco」が出演する新作CMを、今年も8月から放映中だ。

「サッと鏡餅まる餅入り」(サトウ食品)
「サッと鏡餅まる餅入り」(サトウ食品)

鏡餅では、年末年始の在宅率上昇とともに多様化するニーズに応える。「サッと鏡餅まる餅入り」を11月1日に発売。箱入り商品としては、従来よりも小さめの66g。リビングや玄関のほか、テレワーク用のスペースなどにも飾れる手ごろなサイズで新たな需要を開拓する。

アマビエのイラストを配した容器で昨シーズンに好評を博した「サトウの福餅入り鏡餅 小飾り アマビエさま」もリニューアル発売。さらにリラックマ、ハローキティとのコラボ鏡餅のほか、「大型作品とのコラボ企画」も準備中だという。