パスタだけじゃもったいない!パスタソースから調理ソースへ領域拡大 キユーピー

パスタソース市場は、16年からの4年間500億円強でほぼ横ばい推移。しかし、マクロミルのQPR(消費者購買履歴データ)によると、昨年2月のパスタソース購入は前年同月比で33%増、3月46%増で、4月の58%増でピークとなり5月以降は徐々に落ち着きを取り戻したが、9月の時点でも20%増前後の水準で伸長している。パスタソースは、コロナによる巣ごもり需要が始まったとき、一番最初に売場からなくなった商品だった。

キユーピーは2月から始まった異常値の理由を分析し、ストックが増え、食シーンが広がったことに加え、パスタソース以外の使用用途が拡大している生活者の変化に着目した。結果は、献立メニューを増やしたいという思いや、調理時間の短縮などのニーズに対し、さまざまな原料、スパイス、工程を使った加工度の高いパスタソースがあれば課題解決につながるため、便利さに気づいた生活者が増え、関心も高まっているというもの。

そうした背景から、パスタソースの新シリーズ「レシピひろがるパスタソース」を立ち上げ、「ドミグラストマト フォン・ド・ヴォー仕立て」「トマトクリーム オマール海老のアメリケーヌ仕立て」2品の発売となった。

同社は、外食産業創生期の70年代初頭から、一流ホテル・レストランの要望に応えるため、料理人からの直接指導でプロに認められる味を量産ラインで作る技術・ノウハウを蓄積している。この2品は、パスタソースとして使うときは、茹でたパスタに好みの具材を加え和えるだけで本格的なパスタ料理が楽しめ、レシピを広げるときには和える、焼く、炒める、かけるだけで献立レパートリーが拡大できるもの。

「ベーコンとほうれん草のトマトクリームドリア」や「ドミグラストマトのペンネグラタン」などの洋風アレンジから、「肉じゃが」にドミグラスソースを入れるとコク深い味わいになり、海老の旨味が効いたトマトクリームをみそ汁に入れると「あら汁」のような風味になるなど応用範囲は広い。

容器は繰り返し使えるスクイズボトルを採用し、開封後は使い切りの缶や袋入りパスタソースとは異なる日持ちを可能とし、調理感のある味わいながら反復使用ができる商品設計を実現している。手軽なチューブ容器に入ったパスタソースを使えば、自分ではできなかった本格的なレシピを簡単に手早く食卓に乗せられ、メニューの幅も大きく広がる仕立て。

キユーピーは現在、マヨネーズの万能調味料化やドレッシングの汎用調味料化の提案を強化している。汎用性をさらに拡大するため、今回はパスタソースの汎用化をスタートさせた。新たな価値を加えることで、より身近で欠かせない商品へと展開を広げていく。

「レシピひろがるパスタソース」2品(キユーピー)
「レシピひろがるパスタソース」2品(キユーピー)

新シリーズ「レシピひろがるパスタソース」は、「ドミグラストマト フォン・ド・ヴォー仕立て」「トマトクリーム オマール海老のアメリケーヌ仕立て」の2品。具材を炒めてゆでたパスタにあえるだけでパスタメニューが楽しめる本格的な味わいのパスタソース。さらに焼いたり、炒めたりすることでさまざまな料理にアレンジでき、調理ソースとしても幅広く活用できる。

新商品2品は、手間暇かけて作り上げた自家製ソースに、うま味のアクセントとなる素材を加えて作り上げる「うまみ2段重ね製法」により、家庭で作るのは難しい本格的な味わいが特徴。

「ドミグラストマト フォン・ド・ヴォー仕立て」(内容量220g)は、通常の約2倍量(同社製造の業務用ドミグラスソース商品比)の玉ねぎ、にんじん、セロリをじっくりソテーしてうま味を凝縮させた自家製ドミグラスソースに、トマトやフォン・ド・ヴォーを加えたコク深い味わい。「トマトクリーム オマール海老のアメリケーヌ仕立て」(210g)は、トマトとクリームに、オマール海老の身とみそが凝縮された「オマールヘッド」をじっくり炒めて作った自家製アメリケーヌソースを加えたクリーミーで濃厚な味わい。2品とも、素材のうま味が重なった深みのある味わいだからこそ、さまざまな料理に合わせやすく、レシピの幅も広がる仕立てになっている。また、容器には量を調節しやすく繰り返し使えるスクイズボトルを採用し、開封後使い切りの一般的な缶や袋入りパスタソースとは異なる日持ちを可能とした。キユーピーならではの調味料開発のノウハウと、調理食品開発で培った味づくりの技術を融合させることで、調理感のある味わいながら反復使用できる商品設計を実現した(特許出願中)。

いずれもブランドはキユーピー、参考小売価格税抜340円、税込368円、賞味期間10か月、販売目標2億円(新商品2品/小売ベース/年間換算)、9月9日から全国に出荷。