備蓄用に「いつもの野菜飲料」 ローリングストックへまとめ買い促進 カゴメ

9月1日の「防災の日」に向けて、防災食品や備蓄食品の需要が高まっている。今年は東日本大震災から10年目の節目を迎え(3月11日)、防災訓練やイベントなどが予定されていたが、新型コロナの影響で中止に追い込まれ、9月も状況は変わらない。先週来、九州地方や中国地方など各地で豪雨により冠水や洪水被害が多発。これに新型コロナも重なり、「複合災害」の様相を呈している。食品、飲料各社は備蓄需要に対する対応を強化している。

東日本大震災の被災地に向けて野菜飲料を救援物資として無償提供したのを契機に、備蓄食としての野菜飲料を強化しているカゴメ。2015年には「野菜一日これ一本 長期保存用」(賞味期間は製造日より5.5年)を発売し、その後も備蓄向け商品のラインアップ拡充や取り組みを継続実施している。

同社では、野菜飲料、野菜スープのメリットとして「災害時は野菜不足によりビタミン、ミネラル、食物繊維が不足して免疫力が低下し、便秘になりやすい。特にコロナ禍中の被災地では感染拡大防御の観点から炊き出しが不可能であり、災害食の果たす役割は大きい」としている。

「野菜の保存食セット」(カゴメ)
「野菜の保存食セット」(カゴメ)

同社の備蓄向け商品のラインアップ「野菜一日これ一本 長期保存用」と「野菜の保存食セット」「野菜たっぷりスープ」(いずれも賞味期間は製造日より5.5年)は主にホームセンターやECサイト、専門卸で販売しており、20年上期の売上げは前年同期比約2倍に達し、今年も有事への備えに対する関心が高まっている。

通常の野菜飲料でも「保存できる野菜」として活用できることを提案し、まとめ買いを促進。今年9月から外装段ボールのデザインを改良し、「ローリング・ベジ・ストック」マークを入れて需要を喚起。コミュニケーションでは、「防災の日」に向けて8月31日に広告出稿(新聞、Web)やSNSを発信。「もしもの野菜に。いつもの野菜に。おうちにこれイチ。」をキーワードに広告掲載する。