変わる価値観 生かす発想こそ

取材中によく聞くようになった言葉の一つが「人手不足」だ。少子高齢化で採用難、人材獲得競争が激しくなっている。労働力人口の不足がより顕著になる「2030年問題」に向けて頭が痛いところで、優秀な人材の確保は重要な課題となる。「そこができなければ、中長期の目標が絵に描いた餅になる」といった話を何度も聞いた・

▼人材確保に向けて、企業の魅力をアピールすることが肝要だ。かつては福利厚生がポイントだったようだが、最近では働き方に関心が集まると聞く。テレワークも企業選別の基準になろう。

▼今の40代後半を境に価値観は大きく変わったとみる市場関係者は多い。「50代以降と真逆」と話す人もいる。この見方を商品開発に活かすことはできるが、「企業の魅力や働き方改革へ活かす発想がなかった」とあるメーカー幹部は振り返り、「変化に対応といいながら、自分の古い感覚とすり合わせるのが難しい」と語る。

▼地方の中小企業が全国各地でフルリモートワークの採用を進める事例もみられ、加速度的に変化が進んでいると感じる。企業の規模にかかわらず新しい感覚を察知できるかどうかが生き残りを決めるのだろうか。