ひかり味噌 環境対策投資を加速 伝統食をイノベーション

みそ大手のひかり味噌は環境対策投資を加速させる。同社は中期経営計画と長期ビジョンを策定し、みそ需要の拡大、生産性向上、みそ輸出のリード、環境対策などに取り組んでいる。中でも環境対策を最重要課題と位置付け、ESG経営を実践していく。

無添加みそ・有機みその需要拡大への対処として供給力をアップする。現在、既存の飯島グリーン工場(長野県上伊那郡飯島町)の隣接地に新工場を建設中で、来年2月に稼働開始する予定。新工場稼働により付加価値型みそへのシフトを加速する。

さらに来年5月、新型みそ熟成庫を稼働する。容積にして2万2千立方メートルあり、3千tのみそを収容できる。完全な空調管理を実現し、ほぼ無人で桶を出し入れすることができる。コンピュータ制御による、究極に省力化された熟成庫となる。

今秋、徹底的に差別化を図ったイノベーション商品を市場投入する。最高のみそを使った究極にシンプルな即席みそ汁や、フレッシュなみその味わいを楽しむ「みその初物」を提案し、日本の食卓を支えてきた伝統食に革新をもたらす。

環境対策については、最新の省エネ・省力工場建設のほか、バイオマス原料やリサイクルペットの使用により脱プラスチックの方向性を示している。また、クリーンラベルの考え方に沿ってオーガニック商品を強化する。

先日開いた新商品発表会で林善博社長は「ESGの中でもEを最も重視している。みそ製造業は実際には環境負荷が非常に重たい。風光明媚な長野県において積極的に環境投資へ取り組みたい」と抱負を述べた。