「ネスカフェ ゴールドブレンド」刷新 繊細な香りとすっきりした後味に 豆の特徴に合わせ種別焙煎

インスタントコーヒー市場を牽引する「ネスカフェ ゴールドブレンド」がこの秋、繊細な香りとすっきりした後味を追求して磨きがかけられる。ネスレ日本は、「ゴールドブレンド」の本体(オリジナル)、「コク深め」「香り華やぐ」「カフェインレス」の4品に、焙煎に着目した新製法を取り入れて刷新し、9月1日に発売する。

取材に応じた高岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長は「『ゴールドブレンド』は何度かリニューアルしているが、全ラインアップを一斉にリニューアルするのは初めて。新製法でそれぞれが持つ特徴を最大限生かしている」と語る。

高岡二郎部長(ネスレ日本)
高岡二郎部長(ネスレ日本)

新製法は焙煎に関するもので、複数種類のコーヒー豆をブレンドしてから一斉に焙煎していた従来の製法を見直し、新たに豆の特徴に合わせて種別に豆を焼き分ける製法を採用した。

ネスレ日本ではこれを「スターロースティング製法」と呼び、焙煎の時間管理と温度管理も徹底。「徹底した時間管理と温度管理をすることで、ネスレが設定する50以上の焙煎度合いの中から豆の特徴を最大限生かしている」と胸を張る。

パッケージも「ゴールドブレンド」の資産である金色を強調したデザインに刷新。「4品とも金色の面積を増やして、シンプルでありながら現代的で高級感を強めた」。

アイテム別特徴は、「ゴールドブレンド」本体がマイルドでバランスのよい味わい、15年に発売した「コク深め」がコク深めでしっかりした味わい。20年春、この2品では取り切れないフルーティーな「香る浅煎り」というポジションでの新規ユーザー獲得に向けて発売されたのが「香り華やぐ」で、手応えは上々だという。

パッケージも刷新。右が現行品(ネスカフェ ゴールドブレンド)
パッケージも刷新。右が現行品(ネスカフェ ゴールドブレンド)

「非常に好調で、味わいが評価されている。特にレギュラーコーヒーユーザーに高く評価されていることから、今後はそのようなアクションやコミュニケーションを展開して新規ユーザー獲得に活用していきたい」と述べる。

「カフェインレス」にも期待を寄せる。「カフェインレス市場は継続して伸びている。当社の調べで市場は9年で約2倍に拡大し、20年は19年比で約1.5倍になった。やはり在宅需要が増えることで、1日数杯飲むうちの1杯はカフェインレスにしようというニーズもある」と説明。

今回の刷新で、4品とも繊細な香りとすっきりした後味が強化される。発売に伴い大規模なコミュニケーションを予定し、トップブランドとして市場活性化を図る。

インスタントコーヒー市場については「21年上期(1-6月)は、昨年大きく家庭内需要が伸びた反動で20年比5%減となったが、19年比では1%減。当社も市場と同じ動きで、大きな他カテゴリーへの流出はなく堅調に推移している」との見方を示す。

インスタントコーヒー市場を形態別で見ると、個包装のスティックタイプが大きく伸長していることから、この分野も強化していく。

「ネスカフェ ブラック スティック セレクション」(ネスレ日本)
「ネスカフェ ブラック スティック セレクション」(ネスレ日本)

今回刷新される「ゴールドブレンド」と「香味焙煎」のブラックコーヒーのスティック計5種類を詰め合わせたアソート製品「ネスカフェ ブラック スティックセレクション」を9月1日に新発売する。「トライアルパックという位置づけもある。やはり、スティックをお求めになる方は、さまざまな味わいを楽しみたい方が非常に多いことが当社の調べでも分かっている」と商機を見いだす。

カートン(化粧箱)のパッケージデザイン開発に当たっては、最新AIによるパッケージデザイン評価も取り入れ高級感や上質感を打ち出している。

「ゴールドブレンド」の刷新に伴い、カフェラテタイプのスティックミックス製品もスターロースティング製法を採用して刷新される。