味の素から次世代の野菜飲料「マンカイ」 ヒノマン社出資し独占販売開始

味の素社は、7月30日からイスラエル産で世界最小の葉野菜マンカイ(ウォルフィア)を主成分としたベジタブルドリンク「マンカイ(Mankai)」を自社通販で発売し、今後は冷凍食品やスープ原料などでも展開する。同社は、2017年3月に葉野菜マンカイを生産するイスラエルのバイオベンチャー企業「ヒノマン社(Hinoman Ltd.)に出資し、日本における独占販売権を取得した。

ヒノマン社がイスラエルで独自に開発した葉野菜マンカイは、ミジンコウキクサというウキクサの一種で、水耕栽培により短期間で収穫できるため、環境負荷が少なくサスティナブルなタンパク源として注目されており、栽培開始3日後には収穫が可能。ビタミン、ミネラル、食物繊維のほか良質な植物性タンパク類の栄養素を含み、タンパク質(プロテイン)と1日の野菜摂取目標量の1/3以上を同時に摂取できる。

葉野菜マンカイを乾燥させた原料を使った製品(スティック30本入り、1本5.4g、税込4千500円)は、抹茶風味で、1日1~3本を目安に水や牛乳などに混ぜて飲む。

味の素の西井孝明社長は27日記者会見し、「日本のグリーンチャージ市場は約800億円と言われる中で、マンカイにより2025年までに市場シェア6~7%(約50億円)を目指す。BtoBのほか、当社製品の冷凍食品やスープなどにも応用。当社の『10億人の健康寿命の延伸』ビジョンの起爆剤にする」考えだ。

(左から)ロン サルペターCEO(ヒノマン社(Hinoman Ltd.))・オンライン、西井孝明社長(味の素)、リュウジさん
(左から)ロン サルペターCEO(ヒノマン社(Hinoman Ltd.))・オンライン、西井孝明社長(味の素)、リュウジさん

イスラエルよりオンラインで会見したヒノマン社のロン サルペターCEOは「味の素社の地球課題解決の方向性や食と健康の考え方に共感しパートナーになった。大規模開発施設を開発し、9年の歳月をかけて安定的に生産することが可能になった。野菜でありながら構成成分の約45%以上がタンパク質で占め、動物性タンパク質と比較して圧倒的に環境負荷が少ないのも特徴。スーパーフードと混ぜても香りや味に影響がない」など次世代型のベジタブルドリンクをアピールした。

葉野菜マンカイの事業展開として、「グループが持つ技術や知見、販売ネットワークを生かし、さまざまな食品カテゴリーへの展開を計画。今年度は料理研究家のリュウジさんとのコラボ企画、2025年までにはBtoB展開により50億円、2030年以降には海外を含めた味の素グループおよびパートナー企業との連携により100億円規模の売上げを目指す」(田代淳一ダイレクトマーケティング部長)。