オリンピック開会式で選手団先導した7人の胸中は?コカ・コーラ社プラカードベアラー任命式で表明

7月23日に開催にされた東京2020オリンピック開会式では、「プラカードベアラー」と呼ばれる人たちが各国や地域の名前を掲げながら各選手団を先導した。日本コカ・コーラは多様性に重きを置き、多数の応募の中からオリンピック「プラカードベアラー」50人を選出した。

開会式を間近に控えた19日、そのうちの7人が「コカ・コーラ社 東京2020オリンピックプラカードベアラー任命式」に登壇し、胸中や意気込みを語った。

田中佑芽(めい)さん(20代)は、小学校1年生から9年間カンフーの練習に励み、先生が中国人であったため中国との文化交流も体験した過去を持つ。「オリンピックという活気のある大会で、世界中の人々が夢や希望を持って少しでも元気になればと思い、私もそのお手伝いをする一員に加わりたい」と意欲をのぞかせる。

夫婦で選ばれたのは中村雅妃(みやび)さん(30代)・中村輝晃クラークさん(30代)。雅妃さんは「二人の娘がいて昨年はコロナ禍で運動会などの行事がすべて中止になり、東日本大震災で大学の卒業式がなくなってしまった自分と重ね合わせていた。この困難な状況だからこそ、新しいことに挑戦する素晴らしさを娘たちに伝えたい」と述べる。

アメリカンフットボールのトップチームの現役選手である輝晃クラークさんも「スポーツがもたらすたくさんの幸せと多様性の素晴らしさを多くの方に伝えていきたい」との考えを示す。(写真下記事続く)

中村輝晃クラークさん(30代)㊧と中村雅妃さん(同)夫妻
中村輝晃クラークさん(30代)㊧と中村雅妃さん(同)夫妻
加治政高さん(40代)
加治政高さん(40代)
谷口正典さん(40代)
谷口正典さん(40代)

LGBTで東京レインボープライドでは多様性をテーマにドラァグクイーンとして参加し、現在は新宿でセレクトショップを営む加治政高さん(40代)は「このコロナ禍でアパレル業界は苦境に立たされているが、お客さまに支えられている。皆が苦しいと思う時だからこそ、世界が一丸となるオリンピックを通して、コロナ禍という時代を皆で乗り越えていきたい。また、お客さま・苦しんでいる仲間・友人に少しでもハッピーを届けたい」とコメント。

「私自身、23歳で不慮の事故に遭い右足を切断したが、スポーツのお陰で救われた。今回、そのスポーツに恩返しする気持ちで、精いっぱい、最大の笑顔でおもてなしができるように頑張っていきたい」と意を表するのは谷口正典さん(40代)。出会ったスポーツは、パラスポーツ・アンプティサッカーで、現在は義足モデルとしてタレント活動を行っている。

高木佳子さん(50代)は18年、愛知県安城市に世界女子ソフトボール選手権の事前合宿に訪れたチームカナダの通訳とコーディネーターを務めた経験を持つ。今大会の合宿もサポートし「本当に缶詰め状態で、精神面で非常にかわいそうだったが、できる限りのサポートをして日本のおもてなしの心を見せられた」と自負。大会本番についても「最高のパフォーマンスを見せていただき、われわれも勇気づけてもらえるようにサポートしていきたい」と語る。

引退し、現在はアマチュアのジャズバンドでイベント・慰問などのボランティア活動に取り組んでいる吉信昭生さん(70代)は「まだまだこれからやることはあると思い参加した。本来なら選手の皆さんと直接コミュニケーションを図りたいところだが、こういうご時世のため、今回はアイコンタクトとスマイルで選手の皆さんを後押ししたい」との気概を見せる。(写真下記事続く)

高木佳子さん(50代)
高木佳子さん(50代)
吉信昭生さん(70代)
吉信昭生さん(70代)
日本コカ・コーラのジェームス・ウィリアムズ氏
日本コカ・コーラのジェームス・ウィリアムズ氏

東京2020組織委員会スポーツディレクター・ジェンダー平等推進チームヘッドを務める小谷実可子さんは、ビデオメッセージを寄せ、選手の立場でコメント。「1988年、ソウルオリンピックで選手団旗手を仰せつかったとき、目の前のチマチョゴリをまとった美しいプラカードベアラーがいて『ウェルカム』『グッドラック』と声をかけてくださり、彼女自身からも緊張感が感じられた。開会式というのは選手だけでなく、こうして関わってくださるすべての人が緊張する特別な瞬間」と振り返る。

日本コカ・コーラのジェームス・ウィリアムズ東京2020オリンピック・パラリンピックジェネラルマネージャー&バイスプレジデントは冒頭、「われわれはオリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーとして大会を通じて多様性を尊重することの価値を伝えレガシーを築いていきたい」との考えを示す。

プラカードベアラーは、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)のワークショップに参加し、大会終了後も多様性の伝導役として期待が寄せられる。

コロナ禍での大会となったことについては「安心安全な大会にすることはとても重要で、東京2020組織委員会や専門家と一緒にスマートなプラン、そしてプレイブックを対策として作成し共有した」と述べる。