コロナで葬式商売も減る

街中の海苔屋、お茶屋さんが潰れない理由に仏事向けの商売があった。どう見てもヒマそうなのに経営が続いている理由は、葬式の返礼品として海苔、お茶の出荷がそこそこあるからだ。ただ、コロナ禍で葬式の簡素化がさらに進み、出番もかなり減っている。

▼日本は婚姻数が年間100万組あった1970年から、昨年の2020年は半減近い約53万組となり、出生数も過去最少の約84万人。代って死亡者は年間約140万人で、ピークの2040年頃には166万人の見込みだ。つまり葬儀業界は日本で数少ない成長市場だ。

▼そこでいつ行われるか分からない葬式に、返礼品を届けられるのは地元の海苔、お茶屋となる。また、悲しみに暮れる遺族にとって海苔、お茶は嫌いな人がいない格好の返礼品だった。

▼ただ、何事も思惑通りにはいかないもの。死亡者数は予定通りだが、家族葬など簡素化が進んでいた。さらにコロナ影響で参列者なども減った。仏事向けの返礼品を多く手掛ける白子のりの同部門は前年比68%と大幅減となった。結婚式も参加人数が減っているご時世、葬式ともなれば当然のことか。