H2Oリテ 万代と業務提携 アフターコロナに危機感

エイチ・ツー・オーリテイリングは28日、万代と包括業務提携に関する合意書を締結した。

同日発表した中計では、スーパーなどの食品事業を「第二の柱」と位置づけ、営業利益100億円を常に稼ぐため、SM事業の再構築とアライアンスによる事業力強化を重点項目として示した。今回の提携もその一環で、万代と商品調達やPBの開発、物流機能やデータの相互活用などに取り組む。

エイチ・ツー・オーリテイリングは阪急オアシス、イズミヤ、カナートの食品スーパー3社を持ち178店を展開。21年3月期の食品事業売上高は2千895億円、営業利益42億円。一方の万代は関西地区でSM156店を展開しており、21年2月期の売上高は3千794億円、経常利益106億円。

会見に臨んだエイチ・ツー・オーリテイリングの荒木直也社長と万代の阿部秀行社長は今後の業態を超えた競争環境の激化、強まる消費者の価格志向、デジタル化への対応など「アフターコロナの危機感」を提携に至った共通認識として挙げた。

荒木社長は「こうした危機感の中、価値と価格志向に重点をおいた商品調達力の強化やIT投資などが重要になる。さまざまな分野で協業することで、より豊かな食生活を提供できる」と期待を示した。

また、万代の阿部秀行社長は「ライバルではあるが、一方で強みと弱みを絶妙に補完できる関係にある。提携を実現することで、より多くの関西のお客さまに支持されるようになりたい」と強調した。資本提携については両者とも「現段階では考えていない」としている。

なお、エイチ・ツー・オーリテイリングは関西スーパーマーケットとも業務提携を結んでいる。この点について荒木社長は「関西スーパーとは情報交換などを行っており今回の提携は別の話。万代とはまた新しい可能性を探る」と述べた。

同社は6月にローソンと包括業務提携を結び、グループのコンビニ、アズナスのローソンブランドへの転換を進めている。