「一丁目一番地」はどこに?

政治家がよく使う「一丁目一番地」。最優先課題・最重要事項という意味合いだが、では食品業界にとってのそれは何かと問われれば、言うまでもなく「安心・安全」で「美味しい」食べ物の提供だろう。

▼その「安心・安全」の言葉を、ずいぶん安っぽいものにしてくれたスポーツイベントが開幕して1週間が過ぎた。開催にはいまだ賛否両論激しいが、自国の選手や好きな選手が出てくれば応援するし、結果を出せばうれしいのは人情だ。

▼ただ、心配なのは祭りの後。ワクチン接種が進んでいるとはいえ、ここ最近のコロナ新規感染者数の増え具合を見ていると不安が先に立つ。特に今回のコロナ禍で甚大なダメージを被った外食産業にとっては、秋から回復基調に乗せて年末につなげるという目算が大きく狂ってしまう。

▼いまでもわれわれはテレビ越しにしか応援できない。なじみの飲み屋で盛り上がるのもご法度だ。自分たちは横紙破りを続けながら、一般市民には我慢を強いる。結局、「美味しい」ところは一部の人たちにしか回っていかない。そんな彼らが言う「一丁目一番地」はどこにあるのか。