全国から選りすぐりの食品を「びん詰め」に 30~50代の女性新規客獲得に成功 新宿中村屋

次の一手は地サイダー&地ラムネ

中村屋は昨年、新宿中村屋ビル(東京都新宿区)の食のショッピングフロア「スイーツ&デリカBonna(ボンナ)」で、全国から選りすぐった食品・調味料・飲料・ジャムなどをびん詰めにして販売したところ30~50代女性の新規顧客の獲得に成功した。

これを受け今年は、さらなる顧客層の拡大を目的に、日本ガラスびん協会と共同して全国の地サイダー・地ラムネを集めた「ガラスびんでシュワシュワ市」を8月中旬まで開催している。

取材に応じた中村屋の大谷雅広菓子・食品営業本部営業第三部通信販売課兼新宿ビル店舗課長統括ソムリエは「『びん』というのは価値を高める容器ということが分かった。もっともっと磨きあげていかないといけないと痛感している」と意欲をのぞかせる。

「ボンナ」で行われた「ガラスびんでシュワシュワ市」
「ボンナ」で行われた「ガラスびんでシュワシュワ市」

「ボンナ」では2014年のオープン当初から50代以上の顧客に支持され、若年層の獲得を課題としていた。

そうした中、昨年、日本ガラスびん協会との共同で食のセレクトブランド「びん詰め中村屋Supported by binkyo」を立ち上げ、50種類以上のびん詰め商品を発売したところ「30~50代女性のお客さまが立ち止まるようになり、ちょっとした手土産需要に耐えうるブランドであることが判明した」と振り返る。

アイテム別では、ジャムよりも食品・ドレッシング・スパイス類が売れたという。

次の一手は地サイダー・地ラムネで、北は北海道、南は鹿児島まで全国からバラエティ豊かな55種類以上を期間限定で販売している。

この狙いについて「夏休みにはファミリー客が多く訪れることからお子さまに飲みたいと思ってもらえる身近なものでアプローチしていく」と説明する。

カリーに合う「新宿ジンジャーエール」(ボンナ)
カリーに合う「新宿ジンジャーエール」(ボンナ)

その中で目玉となるのは、新宿中村屋総料理長兼チーフテイスターの二宮健氏が監修した「新宿ジンジャーエール」。

同商品は「中村屋の創業者・相馬愛蔵の出身地である信州安曇野で有名なワサビからヒントを得て開発されたカリーに合うジンジャーエール」で新宿中村屋ビルに同居するレストランでの提供も予定している。

一方、日本ガラスびん協会は、今回のイベントを通じて地域メーカーを応援していく。日本ガラスびん協会の吉永茂樹専務理事は「コロナ禍で多くの地域メーカーが厳しい状況となっている。このような機会をつくり、ぜひとも応援したい」と語る。

「ボンナ」前で中村屋の大谷雅広氏㊧と日本ガラスびん協会の吉永茂樹氏
「ボンナ」前で中村屋の大谷雅広氏㊧と日本ガラスびん協会の吉永茂樹氏