「ふんわり名人」から要望応え人気の味再登場 ねんドル監修鏡餅も 越後製菓が新製品

ふわっととけるような食感で人気の米菓「ふんわり名人」から、熱烈なリクエストに応えてあの味が再登場する。越後製菓は、今年度の新商品や重点商品を発表した。

16日の新製品発表会で説明した吉原忠彦社長によれば、昨年度の同社売上高は前年比5.9%増の187億3千万円。このうち米飯類は巣ごもりや備蓄需要の高まりから11.2%増となったほか、包装餅4.8%増、米菓も7.5%増など全般に好調だった。

吉原社長は「この一年、お客さまに感謝しながら過ごしてきた。今年は当社の五訓のうち『安心して食べられる食品を作る』『社会に役立つ企業になる』『自然の摂理を尊び資源を大切にする』を重点に、環境に配慮し、添加物を使わない商品でお客さまに恩返しをしたい」と述べた。

イチ押しは「ふんわり名人ごまだれ餅」。05年の発売以来、その名の通りの食感で年々ファンを拡大する同シリーズは、昨年度も売上高二ケタ増。今年に入ってからもテレビ番組で紹介されWeb注文が殺到するなど、話題の商品だ。

今回は10年に終売となった「ごまだれ餅」再販売への要望に応え、さらにおいしくなって新登場。焙煎した黒ごまを使用することで香り高く、さらにペーストにして練り込んだことで滑らかでとろりとした食感に仕上がった。

星野一郎会長は「割れや欠けの問題があって終売となったが、また出してほしいという声が多く、製造工程上の問題を解決して発売することに。10年以上も前の商品なのに、味を覚えている方々からこれだけ支持されているのはすごいことだと思う。バイヤーからも『こんなの食べたことない』と絶賛、感動の嵐だった」と力説。以前は訪日客需要も多かったが、コロナ禍によるインバウンド消失後は海外からの引き合いが高まり、シンガポールなどでも好評販売中だという。

包装餅では「生一番 厚切り餅700g」を発売。新潟県産もち米のみを使用し、家庭でついた餅のような厚みやコシ、滑らかさ、食べ応えを実現。昔ながらの餅のおいしさに近づけた。

近年の市場では、鍋物用の薄切り餅の人気が高まっている。だが「バイヤーから『どうしてあんな薄っぺらでおいしくないものを作るのか。むかし家庭で作った餅は厚くてもっと旨かった』と言われ、悔しかった。自分の家でついた餅ほど旨いものはない。あのおいしさに近づけようと、反省も込めて作った」(星野会長)。

また年末商材の鏡餅では、箱入りタイプのパッケージにバイオマス容器と再生PETを使用することで、業界初のエコマークを取得。簡単においしく食べられるきなこ餅が入った「越後お鏡もちきなこ餅」も発売した。

今年も“ねんドル”こと岡田ひとみさん監修のフィギュア付き小型商品「かわいいお鏡餅」をラインアップ。来年の干支の寅にちなんだ2種と招き猫の計3種がある。

発表会に登場した岡田さんは「リアルだけど怖くないトラを作るのに苦労したが、何度も試作して完成した自信作。今年だけの素敵な商品ができたと思う」とアピール。岡田さんが講師を務めるねんど教室への招待が当たる恒例のキャンペーンも実施予定だ。

米飯関連では、ごみの少ないフィルム包装容器採用の無菌包装米飯「日本のごはん」が発売10周年を迎えた。既存の4食入りパックに加え、9月から10食入りを発売。パックご飯の日常食としての利用拡大とともに高まる、まとめ買い需要に応える。特製QUOカードが当たるキャンペーンや、Web動画によるアピールも計画している。