規格外の桃をカットフルーツに 愛知のイオン30店舗でお値打ち販売

イオンリテール東海カンパニーは13日から、規格外の愛知県産の桃のカットフルーツを県内30店舗とネットスーパー19店舗で販売を始めた。

愛知県では、年間約2千tの桃が生産されており、そのうち約10%は傷や色合いなどで規格外として加工用に利用されている。

県内で第1位の生産量を誇る豊田市では、規格外品の一部をJAあいち豊田が運営する直売所で販売していた。しかし昨年から、コロナ禍で密集を避けるため規格外品の販売を中止。冷凍フルーツなどの加工品にした。

一方で、傷や色合いで規格外となっても品質は正規品とほぼ同等のため、生産者やJA、果物の仲卸をしている芋銀ではカットフルーツとしての活用が検討されていた。

桃は、皮を湯むきする場合が多い。水分が多く輸送段階で崩れやすく、変色もしやすいためカットフルーツには向かない。芋銀では、生のおいしさを維持するため、湯を使わず皮をむき、ビタミンCなどで変色を防ぐことで製造日から3日間の消費期限を実現した。

今後は、旬を迎える梨も規格外品のカットフルーツを販売していく予定。

JAあいち経済連の北川真光課長は「規格外は見た目が違うだけ。規格外の商品も店頭に並べられるため、生産者もとてもありがたく思っている」と話し、芋銀の長谷川雅浩特販事業部長は「桃のカットフルーツは難しく、全国でも見たことがない。果物の卸を長年務めてきた私たちが、しっかりと目利きした食べ頃の桃を熟練の技術で加工している。今後もフルーツの消費を拡大していくためにも、さまざまなフルーツの加工を挑戦していきたい」と話している。

芋銀では、07年にカットフルーツ事業を開始、昨年4月には愛知県江南市にフルーツファクトリー江南工場を設立し、事業強化を進めてきた。ここ2年でカットフルーツの売上げは1.5倍に増加。コロナ禍で中食需要が高まっている上、スイカなど大きな果物をカットした商品が人気になっている。

また、昨年9月から業務用の冷凍フルーツも展開しており、開始当初に比べ約10倍の売上げに急上昇している。