コーラ市場に新風 レモンとスパイスの強み結集、ポッカサッポロが唯一無二のクラフトコーラ

ポッカサッポロフード&ビバレッジが6月21日に新発売した「SPICE FACTORYザ・クラフトコーラ」(450㎖PET)の導入が広がっている。

同商品は、グループ会社の老舗スパイスメーカー・ヤスマが持つスパイスの知見とポッカサッポロが強みとするレモンの知見を結集させて開発した期間限定の炭酸飲料。

6月29日、取材に応じた黒柳伸治価値創造飲料事業部部長は「期中のスポット商品の中では過去最大級の導入となった」と語る。

ヤスマは1947年に創業し、「mascot(マスコット)」ブランドのスパイス・ハーブの小瓶入り商品などを販売。2019年にポッカサッポロのグループ会社となる。

「ザ・クラフトコーラ」は、ヤスマの知見を取り入れた初の飲料で、ヤスマが世界各地から集めた高い品質基準を満たすナツメッグ・カルダモン・シナモン・クローブのスパイス原料をエキス化して使用している。これを含めた計10種類のスパイスをブレンドして、コーラに適した香り高いスパイスの本格的な味わいを実現。さらに瀬戸内レモンのピールエキスを加えることで、ほろ苦く爽やかな後味に仕上げた。

「ヤスマからスパイスに関する知見やアドバイスを随分いただいたことに加えて、柑橘についてはレモンという強みがある。まさにわれわれの強みを結集したクラフトコーラであり、他ではまねできないものに仕上げた」と胸を張る。

黒柳伸治部長(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
黒柳伸治部長(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)

商機としては、コロナ禍で高まる家庭内の手作りニーズに着目する。

「ご家庭にある素材を組み合わせてカスタマイズして飲む機会が増えている。この動きに対し『ザ・クラフトコーラ』はSNSで「メーカーが再現性を持って身近なものにしてくれた」といったポジティブなお声を幅広い層の方から多くいただいている」と述べる。

ポッカサッポロの飲料事業は、総花的な商品提案から脱却し、勝ち目のある分野を絞り込み同社の強みを先鋭化させる戦略を遂行している。昨年9月には価値創造飲料事業部を新設してこの動きを加速。

Fun(楽しさ)・Focus(こだわり)・Utility(扱いやすさ)の三つの要素をおさえながら「ポッカサッポロらしさをしっかり打ち出していくため、われわれの強みの確認作業をしながら戦略を組み立てている」。

秋口にはその成果物となる新商品を複数投入していく予定で「ザ・クラフトコーラ」もその一つとなる。「『ザ・クラフトコーラ』は今秋発売を目指して動いていたが、開発スピードも価値のため全速力で取り組んだ。そういう意味では社員のマインドも変えられた商品。『全方位にできない』理解も浸透し、勝ち目のあるところ、お客さまに支持されそうなところを徹底的に尖らせようということで、部署のメンバー・研究所・生産が協力して動けているのは組織としての成果でもある」と説明する。