即席みそ汁 エコパッケージ増加 SDGsやエシカルに対応

コロナ禍の異常事態にあっても即席みそ汁市場の成長は止まらない。昨年も市場規模が拡大し、今年ここまでも堅調に推移している。成長市場をさらに盛り上げようと、主要メーカーはさまざまな角度から商品価値の向上に取り組んでいる。中でも昨今注目されているのが環境対策だ。

即席みそ汁は15~20年と6年連続で市場拡大している。基礎調味料の生みそは漸減傾向だが、即席みそ汁を含めたみそ汁市場としてとらえれば市場は上昇局面にある。この市場拡大には、メディアによるみそ汁の健康訴求や、メーカーによる商品価値の向上が貢献している。

近年はフリーズドライ(FD)、20食以上の大容量が市場成長を牽引している。FDブロックはトライアル促進の個食タイプからヘビーユーズの多食タイプへ需要がシフトしつつある。一方、大容量はその経済性の高さから根強く支持されている。

同市場はこだわりのFD、経済性の高い大容量、利便性の高いカップなどの伸長で今後も当面成長が予想される。主要メーカーはこれら伸長が見込まれるジャンルの生産性と価値の向上に引き続き取り組んでいく。

この成長市場で近年注目されているのが地球環境対策だ。売場では環境を意識した即席みそ汁商品が徐々に増加している。ハナマルキの「スグ旨カップみそ汁」シリーズはカップ内の小袋を廃し、プラスチックを削減した。

同商品は粉末タイプのみそ汁で湯を注ぐだけでサッと溶ける。少ゴミ設計のエコパッケージ商品というだけでなく、「みそを絞り出す時に手が汚れる」「作るのに時間がかかる」といった従来のカップみそ汁への不満点も解消。同ジャンルで競合の一歩先を行き、エコ化の指標となっている。

ひかり味噌は「有機そだちのおみそ汁」(袋6食)外装パッケージのプラスチックを約80%削減。紙とプラスチックの複合素材に変更した。即席みそ汁の商品パッケージも地球に優しい素材へ変わりつつある。

今月中旬に行われる主要メーカーの新商品発表会でも、SDGsやエシカル消費に対応した新商品が登場する予定。簡便に汁物を追加でき、健康的な食生活に貢献する即席みそ汁にエコという今日的な価値がプラスされ、成長市場はさらに活性化されそうだ。