米ナチュラルプロダクツ展 バーチャル開催で報告会

グローバルニュートリショングループ(GNG)は6月16日、会員企業らを対象に「ナチュラルプロダクツエキスポ2021」の報告会を開催した。「ナチュラルプロダクツエキスポ」は、毎年春に米国アナハイムで開催される世界最大規模の自然食品、飲料、サプリメントなどの展示会。20年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止になり、40回目となる今年は5月24日から4日間にわたり「ナチュラルプロダクツエキスポバーチャル2021」としてオンラインで開かれた。

同展のトレンドについて、GNGの和泉美弥子氏は「COVID-19」「サステナビリティ」「多様性(ダイバーシティ)」を挙げ、それぞれのテーマごとに出展品目や市場動向、背景などを解説。和泉氏によると「COVID―19」は免疫関連製品の市場で、ハーブ素材のエルダーベリーが売上高トップであるのに加え、アップルサイダービネガーサプリやアシュワガンダなどが三ケタの成長率で急伸している点を指摘した。また新たな知見として、コラーゲンペプチドのサプリも免疫市場では有力素材として認識されている可能性についても触れた。

「多様性」については、水溶性食物繊維のイヌリンがウェルネスと甘味の多様性を実現していることに着目。糖尿病やウェイトマネジメントに効果が期待される砂糖代替用途や、食物繊維によるプレバイオティクス、脂質代替や保湿・増粘などの物性付与の用途の実現なども紹介した。

ここ数年で人々のライフスタイルや市場に浸透している「グルテンフリー」「グレインフリー」「ジェンダー・フリー」「クルエルティ・フリー」にも言及。本崎祐子氏はグルテンフリー製品のトレンドについて「単なるグルテンフリーの製品では差別化できない。別の素材と組み合わせた訴求が不可欠。同展にも膨大な数のグルテンフリー製品が出品されている。昨年はグルテンフリー認証マークが変更され現在は移行期間中にある」と現状を解説した。

サステナビリティについては、竹山かな葉氏が解説。トレンドの一つであるクリーンラベルについては事例を紹介しながら、「使用する原材料の数は少ない方が好まれる。原材料リストが読みやすい長さであると、消費者からは安全で健康的な商品として見られる」と説明した。また展示会に出品されていたビーガン対応のマヨネーズのほか、プラントベース原材料のクリームチーズ製品や、有機農法によるパスタ、有機認証取得のパスマティ種の米、スーパーフード、アフリカ原産の穀物のチップスなどについても特徴に触れた。

報告会の最後は、同社社長の武田猛氏が総括。武田氏は「米国では免疫プラスアルファということで市場が形成されているが、現在の日本市場ではいかに免疫の機能性表示食品を目指すかというステージ。抗炎症関連も将来的には機能性表示食品に取り入れられると思う」と見通しを述べた。