消毒・マスク生活の先には…

マスクを着けて外出するのが当たり前となり、建物に入る際には消毒。帰宅したら入念に手洗いとうがい。コロナ禍でこうした生活が1年以上も続き、むしろ元気になったとはよく聞く話だ。食生活も変化し、免疫力の向上を意識するなど健康志向はより強まった。

▼危機感を煽るのに躍起な報道にかき消された感もあるが、国の人口動態統計によると、戦後最多を更新していた死亡数は昨年、11年ぶりに減少に転じた。感染防止策の広がりでインフルエンザや呼吸器系疾患が減ったことが背景にある。

▼新型コロナ政策に疑義を示す医師たちへのインタビュー集「コロナ自粛の大罪」(宝島社新書)で、ある医師が指摘していた。子どもたちまでがマスクや消毒をしていることに懸念を示し、このままでは免疫機能がどんどん弱まり、それこそ宇宙服のようなものを着て歩く時代が来るかもしれないと。

▼健康的な生活の末路がそうなるなら恐ろしい。まさかそんなことがと思いつつも、いつのまにかマスクと消毒の生活に順応していることを考えれば、冗談ばかりとも受け取れない。