アイス市場 2年続き最需期大幅減も通年化で過去最高を記録

アイスクリーム類 2020年度 4~3月 市場規模

アイスクリーム類の20年度(4~3月)市場規模は5千197億円、前年比0.9%増となった。11年度から18年度まで市場拡大が続き、19年度は天候不順から0.7%の前年割れとなったが、1年で取り戻し過去最高の販売額を記録した。

前期も7月は2年続きの天候不順に見舞われ、各地で史上最多の降雨量と最小の日照時間を記録、23%減という19年7月の前年同月比からさらに4%減となったが、一転して8月は記録的な高温と、下期を通しての暖冬から何とか前年を超えることができた。

物量ベースでは86万3千㎘の1.3%減で、結果的にリッター単価は上がり、初めて600円台に到達した。このほど、日本アイスクリーム協会が発表したもの。

天候要因に影響されるのはアイスクリーム業界の常だが、前期はこれに新型コロナウイルス感染症の影響も加わった。巣ごもり需要から、最大のカテゴリーである「マルチパック」が1千476億円で8.7%増、ボリュームは少ないがレディーボーデンに代表される「ホームタイプ」が69億円の21.1%増となった。逆に外食産業の落ち込みから業務用は353億円の29%減だった。

上期の販売金額は3千149億円(前年差マイナス16億円、0.5%減)、下期は2千48億円(プラス62億円、3.1%増)となり、2年連続で上期のマイナス分を下期で挽回している。

消費の通年化がさらに進み、夏が駄目ならその年は終わりという業界の特徴は過去のものとなった。従来の価格ゾーンにとらわれない高付加価値商品が浸透してきたこと、食べ方提案による喫食機会の掘り起こし、SNS連動の話題作りなどがその要因と思われる。