コープこうべ 宅配15%増、増収増益 新理事長らが方針

コープこうべの20年度供給高は前年比109.4%の2千694億4千万円、経常剰余金は295・2%の79億6千万円の増収増益で着地した。組合員数は100.4%の171万8千402人。

事業別の供給高は宅配事業が115.7%の1千323億円、店舗事業が104.1%の1千347億円。宅配事業の総訪問軒数は102.3%の50万軒、このうち個配が106.9%(31万9千軒)と大きく伸びた一方、協同購入については95%(16万軒)と減少した。

店舗事業も内食需要の拡大で供給高は計画比、前年比とも上回った。高丸、北口食彩館を改装し、甲東園など5店舗は建て替えのため一時休業。移設建て替えのコープ西宮南は今月25日にオープンする。一方、老朽化し営業赤字が続く9店舗を閉鎖した。

今期の供給高は95.5%の2千574億円、経常剰余金は38.2%の30億5千万円を計画。前年に伸長した反動と、店舗の閉鎖や建て替えによる休業のため減収、供給高の減少と新決済制度導入などによる経費増のため減益を予想する。

事業別では宅配事業が96.5%、店舗事業が94.5%。なお、19年度比では宅配が111.7%、店舗は98.4%となる。宅配はSNSを活用した子育て世代や共働き家庭への広報展開、11月に予定する冷凍集配センター開設に伴う品揃え強化などを推進。店舗は改装や活性化のほか、宅配との連携強化に取り組む。

なお、16日に神戸市で開かれた通常総会後の会見で新たに就任した馬場一郎理事長、岩山利久組合長理事はそれぞれ次の通り述べた。

馬場理事長

コープこうべと起源を同じくする社会福祉法人イエス団賀川記念館の館長を兼務している。創立100年という機に役員の不祥事が起こった。なぜコープこうべで働くのかということが分かれば、今回のようなことは起こらない。コープこうべは100年前からSDGsを実践している団体だ。そのことを踏まえ、これからの100年につながる事業経営を進めていきたい。

【プロフィール】1958年8月19日・神戸市生まれ、同志社大卒。10年イエス団理事、15年イエス団賀川記念館館長、17年コープこうべ理事。

岩山組合長理事

これまで生産、物流、文化、福祉まで幅広い事業を経験させてもらった。孤立したり、高齢であったり、買い物に困っている人たちをわれわれだけでなく、地域や行政と組合員がつながって解決するような組織にしたい。すぐに業績に反映できるものではないが、それが生協の利用や参加につながると確信している。

【プロフィール】1962年3月25日・尼崎市生まれ、京都産業大卒、85年灘神戸生協(現コープこうべ)入所、11年大阪北地区本部長、13年執行役員、19年専務理事。