伊藤園 おうち時間増加で国内包装茶が過去最高売上 「おいしく経済的」若年層も獲得

伊藤園によると、20年の家庭用リーフ市場は前年比5%増の900億円強と推定。牽引役はティーバッグで、7%増の250億円強に達したとみられるが、コロナ禍の「おうち時間」増加でリーフも伸長した。

「ご自宅で過ごせる時間が長くなったことで、ゆっくりと急須でいれるお茶がご家庭で一緒に過ごされる中で伸びていった」との見方を示す。

この中で伊藤園はリーフ、ティーバッグともに市場平均を大幅に上回る伸びを見せ、家庭用リーフ市場販売金額シェアは25.3%へと拡大した。

家庭内需要の高まりとともに、今後の成長の起爆剤になりうる特筆すべき動きとしては、若年層を新たに獲得している点が挙げられる。「これまでペットボトルのお茶しか飲まれなかった若い人が、急須でいれたお茶のほうがおいしく、経済的ということで飲まれる傾向にあり、リーフとティーバッグの両方が伸びている」という。

急須のお茶を知らない若者にヒット「OchaSURU? Glass Kyu-su」(CHAGOCORO)
急須のお茶を知らない若者にヒット「OchaSURU? Glass Kyu-su」(CHAGOCORO)

伊藤園では近年、若年層へのアプローチを強化している。10代から30代の若年層に向けて、お茶を通じた出会いと文化を発信するオウンドメディア「CHAGOCORO」を昨年立ち上げ、リーフのお茶に力点を置いて発信。8月に発売開始した茶器「OchaSURU? Glass Kyu-su」は大ヒットした。

茶器をハード、リーフをソフトととらえて、ハード面で若年層がライフスタイルの中にお茶を取りいれたいと思ってもらえるように開発したもので、茶器でお茶を入れる行為が若年層に新しく映ったことがヒットの一因になったとみられる。