乳酸菌に新たな可能性 糖尿病発症リスクを低減 明治が研究成果

明治が保有する乳酸菌「Lactobacillus plantarum OLL2712」(以下、MI-2乳酸菌)に、糖尿病の発症リスクを低減する可能性のあることが分かった。

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が増え続ける病気。血糖値が高いことで血管や血液の状態が悪化、発症する病気だが、明治と東京大学の共同研究の結果、MI-2乳酸菌を含むヨーグルトを糖尿病予備群の成人に毎日1個(112g)、12週間摂取してもらったところ、プラセボ群と比較し、有意にHbA1cが低下することを確認した。研究成果は「第25回腸内細菌学会学術集会」(6月1~2日開催)で発表された。

HbA1cは、ヘモグロビンと血液中のブドウ糖が結びついた糖化ヘモグロビンがどの程度の割合で存在しているかを表す数値。過去1~2か月間の平均的な血糖値を反映するため、血糖管理が良好であるかの判断が可能。

MI-2乳酸菌がHbA1cを低下させる作用機序について、「腸管免疫系のIL-10産生を誘導することで内臓脂肪組織の慢性炎症を抑制し、その結果としてインスリン抵抗性(インスリンの作用が低下しているために、インスリン分泌は不足していない、もしくは分泌過剰にもかかわらず高血糖となる病態)を改善することで糖代謝の悪化を防ぎ、日々の血糖コントロールを良好にした結果であると考えられる。臨床試験で確認されたことをまとめると、MI-2乳酸菌の摂取は、HbA1cが高めの健常成人のインスリン抵抗性を改善し、HbA1cを下げる」としている。