潮目変わる日本茶業界

一番茶が終わり、今茶畑は二番茶の真っ最中だ。今年の一番茶は天候から収量が伸びず、末端は茶カテキンが免疫力を高めるということで十数年振りの前年超え、昨年まで必要最小限の在庫で回していた卸は大慌て。

▼ということで一番茶の価格は20%ほど上がり、その勢いのまま二番茶に突入、静岡の茶価は前年の40~50%増、一番茶に続き天候に恵まれなかった鹿児島は2倍で取引が行われている。両産地とも昨年の茶価が酷かったこともあるが高い伸長率となった。

▼ほっと胸をなで下ろしているのが生産農家。昨年まで3年連続で茶価は下落し、4年連続ともなれば生葉をお茶に加工する荒茶工場は立ち行かず、傾斜地から始まり平地でも所々で始まっていた放棄茶園が一気に拡大する懸念が強かった。

▼茶価上昇のほか、3月に伊藤園のお茶が「体脂肪を減らす」で機能性表示食品を取得した。茶畑から摘んだ茶葉が特別な加工を施すことなく機能性を持つことを証明した同社の功績は大きい。10年以上、明るい話題がなかった産地だが、潮目の変化に生産者の期待も高まっている。