製造設備の異常兆候管理 23年以降に全工場展開 キリンビール

キリンビールは、北海道千歳工場で実施していた缶商品パッケージングライン製造設備の異常兆候管理のテスト展開が4月で完了。設備不良の予兆を検知するシステムを確立した。将来的にはシステムの外販も目指す。

品質を維持するために設備の定期点検だけでなく、感覚をもとにした異常兆候管理作業を実施しているが、担当者の経験や熟練度に依存していることから業務負荷の偏りや、作業平準化が進まないことが課題だった。

キリンテクノシステム社と連携して、缶商品パッケージライン製造設備に複数のセンサーを取り付けて運転状況データを蓄積し、そのビッグデータを解析、数値化することで今回のシステムを確立できた。これにより定期点検や異常兆候管理作業の省略化が進み、業務負荷軽減につなげ、年間で約200時間の業務時間削減が期待できるという。まずは一部の設備に絞って運用を開始する。

将来的にはデータ解析によりメンテナンス頻度の適正化、メンテナンス費用の削減を目指す。同工場では缶商品パッケージングライン以外での製造設備へも展開し、23年以降は国内他工場へも展開する。

センサーを活用した異常兆候管理システムの外販は、22年以降の実現を目指すとしている。