コーヒーをおいしくドリップする方法 キーコーヒーが新たに開始“生配信”教室とは?

喫茶店開業予定者などを対象に1955年からコーヒー教室を開催しているキーコーヒー。2008年には一般生活者にも門戸を開き、おいしいコーヒーのいれ方を学んだ受講生を延べ37万人以上輩出した。コロナ収束の見通しが立たずリアルでのセミナー開催が困難な中、キーコーヒーが新たなファン獲得に向けて挑むのがリモートによる“熱烈指導”。今月からプロの講師が生配信するコーヒー教室「キーコーヒーライブセミナー」を開始した。

ハンドドリップのいれ方を紹介する動画があまた存在する中、ライブセミナーの差別化ポイントは歴史と伝統あるコーヒー教室の講師による抽出技術の指導だ。双方向でコミュニケーションをとりながら、おいしいコーヒーのいれ方が学べるようになっている。

抽出器具セットも販売(キーコーヒーライブセミナー)
抽出器具セットも販売(キーコーヒーライブセミナー)

自分のやり方は正しいのか?改善点は?このような疑問に応えつつマンツーマンに近い形で伝授するため、各回の参加人数は最大8人とした。受講料は90分で税込3千300円。当日使用するレギュラーコーヒーを含めた抽出器具セットを税込2千200円で販売しているが、こちらは自前で揃えることもできる。

ただし、ドリッパーだけは円錐型の「Noiクリスタルドリッパー」を揃える必要がある。ドリッパーには円錐型と台形型があり、それぞれに良さがあるが、キーコーヒーでは円錐型を推奨している。

ライブセミナーではZoomミーティングを活用。PCやタブレット、スマートフォンなどインターネット接続環境があれば全国どこからでもコーヒー教室が受講できる。

進行は、Zoomの操作方法や送付物・準備物の確認から始まり、器具や抽出ポイントを解説。途中、休憩をはさみ、その間、受講者はお湯など抽出準備をする。後半は講師の実演をなぞるように抽出体験し、復習もしながら「おいしく楽しめる」ポイントを解説。受講後は、復習用にアーカイブの動画も期間限定で視聴できるようになっている。

今回、ライブセミナーを開始したことで、キーコーヒーはリアル(対面)・オンライン・ライブの3つの形式でコーヒーセミナーを展開していく。

ネットで全国どこからでも受講できる(キーコーヒーライブセミナー)
ネットで全国どこからでも受講できる(キーコーヒーライブセミナー)

オンラインセミナーは昨年6月に開始し、仕事の合間や移動中など隙間時間を利用して本格的なコーヒーの抽出技術や関連知識が学べるもので、1動画につき税込1千100円で販売している。1度購入した動画は1年間に何度でも視聴ができ、内容ごとにチャプター分けされているためにポイント学習や苦手な部分の反復学習が効率的に行えるようになっている。

3つの形式共通の発信拠点となるのが、キーコーヒー本社(東京)内に新設した「セミナースタジオ Berangkat(ブランカ)」。ブランカとはキーコーヒーの看板商品とも言える「トアルコ トラジャ」の生産国インドネシアの言葉で「出発」や「旅立ち」を意味する。

コロナ禍でリアル形式は臨時休講中となる一方、同社はブランカを拠点にオンラインセミナーのコンテンツづくりや初心者にコーヒーの魅力を伝えることに重きを置いたオンラインイベントを無料で開催している。

キーコーヒー本社(東京)内に新設した「セミナースタジオ Berangkat」
キーコーヒー本社(東京)内に新設した「セミナースタジオ Berangkat」

「リアル形式だと参加者は限られてしまうが、オンラインは全国の生活者を対象にできるのが強み。これまでオンラインイベントを開催し、生活者と直接コミュニケーションとれることはわれわれにとっても非常に学びになる」(キーコーヒー)という。

引き続き、無料のオンラインイベントでコーヒーの魅力を伝えるとともに、新たに開始したオンラインのライブセミナーでコーヒーのおいしいいれ方を伝授する。

直近の開催日は次の通り。6月15日14時~15時30分、22日10時30分~12時、14時~15時30分、29日10時30分~12時、14時~15時30分。キーコーヒーのサイトで受講を受け付けている。

「当面はペーパードリップの体験コースを繰り返し行っていく。運営は受講者と対話しながら、随時改善して磨きをかけていき、スケジュールも年間で固定させるのではなく1か月ごとに更新するなどフレキシブルに対応していく」と意欲をのぞかせる。