汗で失われる鉄分入り「GREEN DA・KA・RA」 梅雨でも高まる熱中症リスク  その備えに「レモン&乳酸菌」など派生商品にも磨き

スポーツドリンク市場は昨年、新型コロナの外出自粛による運動機会や移動などの活動量の減少が直撃し10%程度の落ち込みをみせたと推定される。

そうした中、サントリー食品インターナショナルの「GREEN DA・KA・RA」本体は季節にあわせた中味変更が奏功し市場平均よりも減少幅を抑えた。

昨年は、まず4月に、スッキリ・ゴクゴク飲める味わいと熱中症対策飲料の中味設計をそのままに鉄分を新たに配合してリニューアル発売。

続いて10月には、600mlの手売り用商品と2Lを対象に、鉄分の代わりに“プロテクト乳酸菌4337L”を新たに配合して年2回刷新した。

「レモン&乳酸菌」(GREEN DA・KA・RA)
「レモン&乳酸菌」(GREEN DA・KA・RA)

その理由について、取材に応じた高原令奈ジャパン事業本部ブランド開発事業部課長は「スポーツドリンクが夏場に汗で失った水分やミネラルを補給するために飲まれ、秋冬に体調管理や乾燥対策として飲まれることに着目した」と語る。

またその手応えについては「日常生活で親しみのある素材を使った“やさしい”水分補給の価値に、季節ごとの機能が加わり、スポーツドリンク市場の中では打撃が少なかったとみている」と話す。

今年も4月に再度鉄分を加えてリニューアル発売。ラベルにも磨きをかけ“塩分+鉄分”に加えて“汗で失われる”を記載し「汗で失われてしまう鉄分が入っていることを昨年以上にきっちりお伝えしていく」。

熱中症対策飲料としての活動としては、気象庁と環境省が共同で開発し今年4月28日から全国を対象に運用開始した「熱中症警戒アラート」に賛同。そのほか店頭や教育機関などで熱中症対策を引き続き啓発していく。

「GREEN DA・KA・RA」の派生品となる熱中症対策飲料も強化。

「塩ライチ&ヨーグルト」(GREEN DA・KA・RA)
「塩ライチ&ヨーグルト」(GREEN DA・KA・RA)

3月16日には「レモン&乳酸菌」を新発売。同商品は、昨年3月に発売した「ミルクと果実」で浮かび上がったニーズに対応したものとなる。

昨年発売した「ミルクと果実」は、牛乳1杯分のカルシウムと2種のビタミン(ナイアシン、ビタミンB6)を配合し栄養補給にも好適で好評を博したが「少し甘そうにみえるといった課題が浮上したため、『ミルクと果実』に代わるものとして、より健康感を高めた『レモン&乳酸菌』を新発売した」。

5月25日には夏季限定で展開している「塩ライチ&ヨーグルト」をリニューアル発売。そのほか熱中症対策飲料としては自販機限定で「すっきりしたトマト」(350g缶)を展開している。

「すっきりしたトマト」はまるごと1個分(150g)のトマト果汁を使用し、スッキリ飲みやすい味わいに仕立てられている。トマトのリコピン2~9mg入っている点も差別化ポイントとなっている。昨年、パッケージデザインに磨きをかけ、自販機での展開を強化している。

熱中症対策飲料ではないが、「すっきりしたトマト」と同じ350g缶の自販機限定商品として「果実でビタミン!」を4月下旬に新発売した。

左から「すっきりしたトマト」と「果実でビタミン!」(GREEN DA・KA・RA)
左から「すっきりしたトマト」と「果実でビタミン!」(GREEN DA・KA・RA)

同商品は「お客様の健康意識が高まり、甘いものやジュースっぽいものが飲みたい中で、オレンジやトロピカルな果汁のおいしさとともに1食分のビタミン5種が摂取できるものとして開発した」という。

「GREEN DA・KA・RA」は「親子を笑顔に」をブランドビジョンに掲げている。

このビジョンのもと、今後の商品展開は、“親が子を想うようなやさしさ”をコンセプトにカテゴリーにとらわれず柔軟な発想で行っていく。

「“心とカラダにやさしい”を重視しており、カテゴリーに縛られることなくお客様が求めていそうなところに、どんどんアプローチできる。それがユニークさだと思っている」と述べる。