松屋銀座 中元商戦はECを中心に 巣ごもりで自宅品も充実

東京・銀座の百貨店「松屋銀座」は2日に中元ギフトセンターを開設した。コロナ禍の影響から、密を避けるためにもインターネットを活用したECショップに注力する。

昨年の中元商戦時には、市場全体で悲観的な予測も多かったが、「会えないからこそ贈る」といった風潮が強まり、東京の百貨店各社はECを中心に健闘した。

松屋銀座は19年まで、来店促進の観点からECに大きく資源を割かず、常設のネットショップを持たなかったが、昨年は休館等への対応もあり食品のECショップを開設。中元・歳暮商戦でもECを充実させ、これまでの商圏とは異なる地域からの利用も増えた。

自宅配送品も充実(松屋銀座)

今回はさらに「考えを切替え、ECを中心に」(飯田尚思バイヤー)とし、EC利用の特典も充実させた。EC上では通常の送料無料品に加え、地下食品フロアのギフト商品も一部を除き送料無料にした。また、早期特別優待期間も店頭より5日間延長した(7月9日午前10時まで)。さらにポイントカード利用時のポイントも5倍になる。これまでは別系統だったギフトと食品のECシステムも統合。3月にはEC事業課も新設している。

店頭では、店員が補助しながら登録できるカウンター席を5席設けた。

カタログ掲載点数約2千点は前年並みだが、うちECでは昨年比2割増の1千50点を展開。「ECもスタートラインに立った」(同)と胸を張る。EC売上は昨年の2倍を目指す。

需要が伸び続けていた自宅配送限定品も、巣ごもり生活でさらに需要が伸びており、今回は昨年比12品増で対応。特に産地直送品などを自宅で楽しむ傾向が強まっており、期待がかかる。

地元である銀座のハチミツを使った商品開発も進め、独自色も打ち出している。

銀座店は7月19日まで(前年比12日増、前々年並み)、浅草店は7月20日まで(前年比8日増、前々年並み)、オンラインストアは7月26日午前10時まで(前年比21日増、前々年比16日増)。売上目標は101%。予想平均単価は約3千700円。ピーク予想は店頭が7月3日、ECは7月4日。カテゴリー別売上予想順位は洋菓子、和菓子、ビール、カタログギフト、飲料の順。