オンラインでコーヒー愛好者向けツアー 訪日ロスのアジアヘ全編英語でモノとコト発信 UCCなど3社

UCC上島珈琲、JTB、BeeCruiseの3社は、アジア市場に向けて全編英語のコーヒーのオンラインライブツアーを開催する。アフターコロナに向けて訪日意欲を喚起するとともに、日本への旅行を見合わせることで起きている“訪日ロス”の喪失感に着目して、海外の消費意欲を取り込むのが狙い。

ツアー名は「Coffee Lover’s Tour(コーヒーラバーズツアー)」。ライブでの双方向のコミュニケーションに重きを置くため定員は20人とした。7月3日に第1回を開催し、年内は9月と11月にも開催を予定している。参加費は6千円。

ハワイにあるUCCコーヒー直営農園と神戸市にあるUCCコーヒー博物館からライブ中継し、英語ガイドで案内する。オンラインライブツアー後、5分間の休憩を挟んでコーヒーのいれ方セミナーを行う。トータルの所要時間は150分。日本法人向け海外進出サービス事業を手掛けるBeeCruiseが越境ECサービス「Buyee」を使って販売する。

5月20日に発表したBeeCruiseグローバルマーケティング担当の岩本夏鈴氏は「Buyeeの20年度流通総額は前年比22・3%増と過去最高の輸出総額を記録している。モノ消費への対応は実現できているが、インバウンドの傾向としてはコト消費を期待する方も多い。メーカーさまとの初の取り組みとして、モノとコト消費を発信していきたい」と意欲をのぞかせる。

JTBはオンラインツアーのノウハウを提供。JTBは、コロナ禍を受けて自宅で海外旅行気分が味わえるオンラインツアーを展開し、その中で訪日外国人向けツアー「サンライズツアー」のオンライン版「バーチャルサンライズツアー」も販売し、既に約2万人強が視聴している。

コーヒーラバーズツアーにはバーチャルサンライズツアーで培ったノウハウを提供して訪日意欲を喚起していく。「UCCさまをはじめとする顧客企業さまのインバウンド市場拡大のためのソリューションを今後も提供させていただく」(JTB古戸氏)という。

コーヒーラバーズツアーのコンテンツは参加者の反応を見ながら柔軟に改善していく構え。

UCCコーヒーアカデミーの栄秀文学長は「生産だけでなく消費の切り口もある。日本人向けにイタリアやオーストラリアのカフェをつないだオンラインセミナーを実施したが、これらをブラッシュアップしてアジア向けに企画していきたい」と語る。

海外の消費動向も探る。UCCでは、コーヒーのいれ方セミナーで使用するUCCドリップコーヒーのギフトセット「チョコフルチーズに合うセット(6個入り)」などをBuyee通じてアジアに向けて販売していく。