「茅乃舎」直営店に通勤者向け新業態 レンジ2分の「だし玉」や和惣菜 20代女性など新客層開拓へ

久原本家は直営店の新業態「茅乃舎分店」を展開し、20代女性など新規ユーザーの獲得を図っていく。同社はこれまで福岡県を拠点に全国28店舗の直営店「茅乃舎」を展開し、主に30代以上の女性に支持されてきた。

新業態は、さらなる顧客層拡大を目的に通勤の導線上で展開していく方針。直営店29店舗目で新業態第1号店となるのは5月25日にオープンした「茅乃舎分店 アトレ恵比寿」(東京都渋谷区)で、アトレ恵比寿本館3階コンコースに面した広さ約18㎡のコンパクトな店内に厳選された約50品が並ぶ。目玉商品は、同店限定発売の「茅乃舎だし玉」をはじめ「茅乃舎 和惣菜」と「茅乃舎だしにゅうめん」を加えた計3シリーズ。

「茅乃舎だし玉」は、茅乃舎こだわりのだしとみそ、厳選した素材を合わせたもので、だし玉を耐熱カップに入れて水を注いでレンジで約2分間温めて食す。「あおさ柚子」(388円)、「とまと玉」(同)、「黒ごま玉」(同)、「とうきび玉」(486円)、「南京玉」(同)、「桜えび包」(同)の6品をラインアップし、具材は和と豊かな彩りにこだわり各品3~5種類を使用している。Web販売は行わない方針で、お土産需要も見込む。

「茅乃舎 和惣菜」シリーズ
「茅乃舎 和惣菜」シリーズ

「茅乃舎 和惣菜」は、茅乃舎だしを使用して作られた和惣菜。袋のまま湯煎で温めて食せるようになっている。「茅乃舎大豆の五目煮」(540円)、「茅乃舎ごぼうの土佐煮」(同)、「茅乃舎さつま芋の甘煮」(同)の3品を取り揃え、同店ほかWebでも販売している。

「茅乃舎だしにゅうめん」は、国産小麦のノンフライ麺を使用したカップ入りのにゅうめん。お湯を注いで3分で本格的なにゅうめんが味わえるようになっている。「ほたて」(756円)と「きのこ」(702円)の2種類を用意し、Webや「茅乃舎東京駅店」「茅乃舎東京ミッドタウン店」でも販売している。

久原本家の母体である久原本家グループは明治26年(1893年)に創業。醤油蔵を原点とする非上場の総合食品メーカーで、自社製造のたれを使った明太子「椒房庵(しょぼうあん)」と「茅乃舎」のD2Cビジネス(直接販売)や流通向けには「くばら」シリーズの商品などを展開している。

エリアとしては近年、海外や北海道にも注力。業績は拡大基調にあり20年2月期グループ売上高は281億円。21年2月期売上高は、コロナ禍の外出制限が直営店運営に影響し、ほぼ前年並みの見通しとなっている。