食用油市場1千600億円を突破 日清オイリオグループが推計

日清オイリオグループは、20年度(4―3月)の家庭用食用油市場が金額ベースで1千600億円を突破し、過去最大規模を更新したと発表した。インテージ社のデータをもとに贈答品を除く家庭用食用油市場規模を推計したもの。

それによると、20年度の家庭用食用油市場は4年連続で過去最高を更新し、基礎調味料の市場規模として最大の1千668億円(前年比8%増)に達した。

その要因として、同社では「過去にカロリーなどの高さから肥満原因の一つとされ敬遠されていた食用油は、今日では健康維持に欠くことのできない成分を豊富に含むことなど、適量摂取すべきものとして本来の価値が見直されている。食用油がポジティブに受け止められるようになり、オイルをそのままかけて料理を楽しむ食習慣が広がるなど、食用油の健康性やおいしさに対する期待が高まっている」と分析。その上で、20年度はコロナ禍で内食機会の増加もあり、伸長率は8%増と市場拡大が進んだ。

カテゴリー別では、オリーブオイルが堅調に推移。市場規模は431億円で、全体の4分の1を占め、キャノーラ油と肩を並べる存在になっている。オリーブオイル市場は直近5年間で18%増と拡大。食用油の健康性とおいしさが注目されるきっかけとなったカテゴリーとして、家庭用食用油の市場拡大を牽引している。

からだに良い成分を豊富に含み、そのままかけて料理を楽しむ使い方を主とする、サプリ的オイルでは、主力のアマニ油が2年連続で市場規模100億円を突破。家庭用食用油市場における存在感を高めている。また、美容や運動、健康維持など、さまざまな機能が注目されているMCTオイルは、前年比200%超。市場規模も19年度の9億円から18億円に達した。

そのほか、ごま油が368億円(前年比24%増)、こめ油103億円(33.9%増)と大きく伸長した。

簡便性とマンネリ打破がキーワード オイルで手軽に“味変”

また、同社では昨年秋に消費者調査を実施。コロナ禍に伴う生活面の変化では「自宅での調理が増えた」(32%)がトップとなり、食生活では食材のまとめ買いや簡便な加工食品の利用が増加している一方で、新たな課題として「メニューのマンネリ化に困っている」という回答も目立った。

こうしたことから同社ではコロナ禍の家庭内調理において「調理の簡便さとマンネリ化の打破」がキーワードになっていると分析。オリーブオイルやごま油など風味が豊かな食用油は料理にかけるだけで簡単に風味を変えることができ、料理をおいしく楽しめる上、マンネリ化対策にもつながると、食用油の新たな活用法を提案している。

家庭内食用油市場規模の推移(インテージ)
家庭内食用油市場規模の推移(インテージ)