午後の紅茶に「熊本県産いちごティー」 1本で3.9円寄付 CM舞台の熊本復興を支援

単年では終わらない継続的なCSV活動

キリンビバレッジは、「午後の紅茶」ブランドで発売35周年の感謝を伝える施策として、国内復興応援プロジェクト「午後ティーHAPPINESSプロジェクト」を始動する。

同プロジェクトは、復興応援先の国産素材を使用し、継続的な復興応援活動と売上げの一部寄付の3つを組み合わせた同社初の取り組みとなる。キリングループが行っている東北と熊本の復興支援活動「復興応援 キリン絆プロジェクト」の活動を継承し、当面は「午後の紅茶」のCM撮影地としても縁がある熊本の復興応援に集中する。

24日に発表した山田雄一執行役員マーケティング部長は「全国のお客さまと復興応援を必要とする皆さまをつなぐ単年では終わらない継続的なCSV活動として、国内復興応援プロジェクトを新たに立ち上げた」と語った。

山田雄一執行役員(キリンビバレッジ)
山田雄一執行役員(キリンビバレッジ)

プロジェクト第1弾では、6月1日に「午後の紅茶 for HAPPINESS 熊本県産いちごティー」を新発売し、同商品1本の売上げにつき3・9円を熊本に寄付する。3・9円の金額は感謝を伝える“Thank you”の響きから設定された。

同商品は、キリン絆プロジェクトでブランディングを支援して15年に10年間の研究を経て誕生した熊本県産オリジナルいちご「ゆうべに」と紅茶葉を組み合わせたフルーツティー。紅茶葉の一部には熊本県産紅茶葉を使用し、50万ケースの数量限定で生産される。

パッケージは蝶結びのリボンをモチーフに、感謝の気持ちや熊本県とのつながりを表現。裏面には寄付内容を記載し、4つのデザインを用意している。加えて、出現確率の低いハートバージョンの裏面デザインも用意して話題化も図る。

裏面デザイン。レアなハートバージョン㊨も
裏面デザイン。レアなハートバージョン㊨も

寄付金は、被災地復興支援・食産業支援・地域活性化・子どもの笑顔づくり支援――の4つの方針に基づき使われる。

食産業支援では、JA熊本経済連との協業で「ゆうべに」を含む農産物のブランディングを支援し、競争力のある農産業の実現を後押ししていく。

地域活性化では、南阿蘇鉄道の23年全線開通に向けた発信強化に取り組み、子ども笑顔づくり支援としては南阿蘇村役場内の図書室の拡充などを行い子どもたちの交流・教育環境の整備に寄付金を活用する。

寄付活動に加えて、被災の風化防止にも期待を寄せる。加藤麻里子マーケティング部ブランド担当部長シニアブランドマネージャーは「16年の熊本地震と昨年に豪雨が起きたことを日本全国の皆さまが忘れないということは大きいことだと思っている」と述べる。

加藤麻里子マネージャー(キリンビバレッジ)
加藤麻里子マネージャー(キリンビバレッジ)

第2弾商品は来年以降を予定。「素材については検討中だが、単年で熊本県の復興支援活動は終わらない。少なくとも、われわれが広告の舞台でお世話になった南阿蘇鉄道が完全復旧する23年までは、熊本県の復興応援を続けていく」と意欲をのぞかせる。

リモートで発表会に招かれた蒲島郁夫熊本県知事は「うれしいのは、全国の皆さんが『午後の紅茶』を飲むことによって、熊本のことを思い出してくださること。コロナが収束したら熊本を旅行しようかなというような絆が育まれるのではないかと楽しみにしている」と期待を寄せる。