家庭用全自動コーヒーマシン好調 「JURA(ユーラ)」の「ENA8」が貢献  外食向けには新包材「Coffee To Go Box」開発 ブルーマチックジャパン

コロナ禍で業務用コーヒー市場を中心にコーヒー市場のハード面で支えるブルーマチックジャパンは現在、「SPGH」と称する戦略を遂行している。

河口雅明社長は「Sはサバイバル(生き残り)、Pはプロダクティビティ(生産性向上)、Gはグロース(成長)、Hはヒューマンリソース(人財資源)をそれぞれ意味する。それぞれの戦略を考え、生き残りでは、コストを変動化し、身軽な経営を目指す。管理部門を統合してスリム化を図った。生産性向上では、デジタル化、オンライン化、リモートワーク化の実現で、不要不急な業務を見直した。 デジタル化では在宅勤務比率目標を50%に設定し、必要に応じ、ノートPC、Wifiを支給して在宅勤務比率の目標を達成した」と説明する。

成長という観点でもデジタル化とオンライン化を推し進める。
 
キーワードは、タッチレス、キャッシュレス。 

「スマホを使用してコーヒーマシンの抽出操作が出来るコーヒーマシンや、交通系、キャッシュカード、社員証を使用して人の手を介さないで、コーヒー販売が出来るシステムを開発した」と述べる。

ヒューマンリソースでは、戦略策定メンバーを結成して“全員経営”と“スピード経営”の気概で「大戦略と中戦略を固めて、それに向けてアクションプランを考えて、できることから着手している」。

「Coffee To Go Box」(ブルーマチックジャパン)
「Coffee To Go Box」(ブルーマチックジャパン)

また、外食コーヒーのテイクアウトニーズに貢献すべく「Coffee To Go Box」という包材を開発した。これはコーヒーポットの代替を担い、回収の手間を省いたワンウェイでのコーヒー(1L)の提供を可能にするもの。

「アメリカでは1L以上の大容量タイプが出回っているが、1Lの少量ニーズに対応した。テイクアウトされるフードメニューとともに飲むのにふさわしいくらいの保温性がある。お取引先さまのビジネスの成功に貢献する戦略の一環で4月に1000枚ほど無料配布する」。

コーヒーマシンを取り巻く環境については「店舗が閉店されるとそこで使われていたマシンが遊休機となり、それらがリユースされることで新しいマシンが導入されにくい状況」とみている。

加えてコロナ禍で外食の来店客数が減少していることを受け「業務用コーヒーマシンではダウンサイジングをテーマに、コンパクトな『カリマリ26』や『JURA X8、WE8』を提案している」。

営業では組織変更を行い、営業部隊を顧客の業種を新規チャネル・外食・オフィス・家庭用――の主に4つに振り分けて活動している。

ブランディング戦略は従来どおりで「全体として社名である『ブルーマチックジャパン』をマスターブランドとし、その傘下にサブブランドが並び、さらにその下にプロダクトブランドを位置づけている」。

「ブルーマチック」、「カーチス」、「カリマリ」、「ユーラ」、「リアベンドーズ」の各ブランドにブランドマネージャーを決めて、各ブランドの専門性と提案力を高めている。

メンテナンスサービスでは、メンテナンスサービス機会の減少によって生まれた時間を利用して、トレーニングに力を入れ、商品知識のインプットやスキルに磨きをかけている。

「知識が不足しお客様へのご説明が不十分であることに起因する出向サービスを極力減らしていきたい」との考えから動画作成も導入している。

業務用マシンに比べて販売規模は大きくないが家庭用全自動コーヒーマシンは好調に推移している。昨年9月に発売開始した「JURA(ユーラ)」の「ENA8」が貢献して「昨年12月では、家庭用全自動コーヒーマシンの売上は過去最高に達した」。

「ENA8」は、コンパクトでシンプル・スタイリッシュなデザイン、ワンタッチでコーヒー、エスプレッソをはじめカフェラテやフラットホワイトなど10種類のメニューが抽出できる点が特徴となっている。

昨年9月の発売以降、「従来機を使われていた方の買い換えニーズに合致したほか、外で本格コーヒーを飲まれている方を新たに獲得している」と手応えを語る。

「ENA8」のアロマG3グラインダーは微粉の発生を抑え、一杯ずつスピーディーに豆を挽いて香りを逃さず「JURA」独自のパルス抽出プロセス(P.E.P)で豆の風味をしっかり引き出す点も特徴。こちらもスマホを使用しての抽出操作も可能。

今年の9月には、ブラックコーヒーの抽出に特化することで「ENA8」に比べ値頃感を打ち出した「ENA4」の発売開始を予定している。