三井倉庫ロジスティクスはFRANKE社製のフルオートエスプレッソコーヒーマシンAシリーズの新ラインアップとして「A300」を発売している。
「A300」の最大の特徴は、1日80杯程度、高品質コーヒーの抽出に対応する外食・オフィス向けの業務用コーヒーマシンのスペックを持ちつつ、100V電源で動作し家庭用コンセントに対応している点にある。
取材に応じたコーヒーシステムズ事業に携わる長谷川哲生担当課長は「FRANKE社のエスプレッソ・クオリティを持ちながら、100V電源への対応できる点が一番の売り。他のFRANKEマシンでは業務用=200V電源仕様が中心となっており、200Vではお客様側での電源工事が必要となる例が多かった。A300はその必要がなく、家庭用100Vコンセント(アース端子付き)さえあれば、すぐにご使用頂ける」と説明する。
FRANKEマシン史上最小となる横幅27cmのコンパクト設計も特徴。

「A300は本体を横幅30cmに収めることができ、純正冷蔵庫を横にセットしても54㎝程度。スペースに限りがあるオフィスなどにもオススメ」と語るのは同部署の森田聖信担当課長。
省スペース設計ながら、上位機種と同等の抽出ユニットを備えており、本格的なエスプレッソコーヒーや、きめの細かいミルクフォームが提供できるフルオートマシンとなっている。
タッチパネルも上位機種同等の8インチサイズで、タッチレス機能を兼ね備えて新型コロナウイルスの防疫にも対応している。
タッチレス機能はコーヒーマシンにIoT機能を搭載されたことで実現した。
これにより、利用者のスマホで専用アプリをダウンロードすることなく操作が可能。タッチパネルに表示されるQRコードを読み取り、スマホからメニューを選択しオーダーできるようになっている。
QRコードはワンタイムパスワードで毎回異なるものが表示される。
この機能は、FRANKEマシンのA300以上のマシン全機種にオプション装着することができる。

A300のメニューは、最大2種類のコーヒー豆と2つのパウダーが投入できるホッパーを備え、オプションでミルクタンクや給水タンクをマシン側面にセットでき、多彩なメニューが可能となっている。
給水タンクにより、給排水設備を気にせずに導入できるのも特徴で、ハイパフォーマンスながら設置に関する自由度が高いマシンに仕立てられている。
三井倉庫ロジスティクスの取り組みとして、現在上位機種で接続できる決済システムの対応機種拡大・機能拡充を図り、A300も含めて社員証や電子マネーを利用した決済ができるように対応を進めていく。
FRANKEの主要機種に搭載されている双方向型IoT機能は、マシンの使用状況をリアルタイムで把握することによるトラブルを予知し、エラー分析によりメンテナンスサポートの精度が向上している。
導入状況として、コロナ禍で外食企業への導入が足踏みする一方、オフィスで多数台採用されるなど外食以外のロケーションでの導入が加速した。三井倉庫ロジスティクスのコーヒーシステムズ事業の21年3月期の売上高は、前年を超え右肩上がりで推移している。
|
|