味の素 坂ノ途中に出資 農産ECで新事業展開へ

味の素は、農産物のEC販売などを行っている坂ノ途中(京都府京都市、小野邦彦社長)に出資し、同社が販売する野菜やスペシャルティコーヒー豆などを活用した新事業モデルの検討を開始する。味の素グループの商品力や知見と、坂ノ途中が保有する生産者や顧客とのネットワーク共有により、新たな価値を提供。EC販売で新たな接点が期待できることから出資を決めた。

坂ノ途中は2009年に設立。低環境負荷の農業に取り組む新規就農者や東南アジアの森林減少防止に寄与するスペシャルティコーヒー豆の生産者などを支援し、小規模ながら高品質、低環境負荷の農法で栽培された野菜のセットやコーヒー豆を販売している。独自に構築した生産者とのネットワークを強みにしている。

またハウス食品グループ本社は、プライベートファンドのハウス食品グループイノベーションファンドを通じて坂ノ途中に出資するとともに、同社と業務提携することで合意した。

ハウス食品グループはスパイス・ハーブを中心に農作物素材の新しい価値を届けるための素材開発研究、栽培技術研究、マーケティング活動を行っている。一方、坂ノ途中は有機農業など環境負荷の小さい農産物を販売する業界独自のECプラットフォームを保有している。

ハウス食品グループ本社は、互いの知見やノウハウを共有し、協働することで農作物素材の新たなマーケットや顧客価値の創出が期待できることから、坂ノ途中への出資を決定した。

業務提携によって、坂ノ途中はハウス食品グループが持つ国内外の多様な素材や製品を、ハウス食品グループは坂ノ途中が保有する生産者ネットワークやEC販路を活用する。今後は共同での新製品開発も検討していく。