「たんぱく質を、もっと自由に」 新たな可能性追求へ新ビジョン 日本ハムグループ

日本ハム 中期経営計画 畑佳秀

日本ハムは10日の決算会見で、新中期経営計画の数値計画を発表した。すでに21年3月に公表していたグループの2030年ビジョン「たんぱく質を、もっと自由に」を基本に、たんぱく質の新たな可能性を追求していく。畑佳秀社長は「日本で最大のたんぱく質を提供している企業と推察している。今後は植物性たんぱく質商品拡充や新たなたんぱく質の取り組みも進め、これまでの強みを生かした新たな事業領域にも挑戦していく」と抱負を語った。

新中計では、24年3月期と27年3月期の定量目標を発表。各数値(比率は21年3月期実績値比)は、24年3月期の売上高は3.7%増の1兆2千200億円、事業利益は16.4%増610億円。27年3月期は、売上高12.3%増1兆3千200億円、事業利益50.8%増790億円。事業利益率は実績値4.5%から、5%、6%に引き上げていく計画だ。

計画の基本は「事業戦略とサスティナビリティ戦略の両輪」(畑社長)で進めていく。ビジョンのキーワードとなるたんぱく質の摂取量については同社調べとして、1日当たりたんぱく質摂取量のうち、同社グループで6%、肉類なら24%を占めている現状がある。たんぱく質の今後の需要は増加する一方、供給はタイトになる想定から、研究段階としながらも新たなたんぱく質の取り組みも進めていく。

また、挑戦していく新規事業については「BtoC」「EC」の販路強化・拡大を挙げ、「BtoCでは食シーンや食べる喜びを提案していきたい」(井川伸久副社長)と方向性を語った。

24年3月期を最終年度とする「中計経営計画2023」の経営方針は「収益性を伴ったサステナブル事業モデルへのシフト」「海外事業の成長モデル構築」「新たな商品・サービスによる新価値提供」「コーポレート機能強化」を掲げた。

今期は、食肉事業は「桜姫」などのブランド食肉の引き続き強化、前期に商品導入が進んだ生協やドラッグストアなどチャネルごとの戦略を強化し、加工食品事業は、前期から同じ部門に含めた乳製品部門や水産部門などとの一層のシナジー創出に取り組んでいく。