伊藤ハム米久HD新中計始動 組織再編しグループ戦略一体化へ

組織再編の概要(伊藤ハム米久ホールディングス)
組織再編の概要(伊藤ハム米久ホールディングス)

伊藤ハム米久ホールディングス(HD)は10日の決算会見時に、今年度から始動する新中期3か年計画「中期経営計画2023」を発表。「経営基盤の強化」「収益基盤の強化」「新規事業・市場への取り組み」「サステナビリティの取り組み」の4本柱で取り組み、24年3月期経常利益について宮下功社長は「前中計目標で達成できなかった300億円を今一度目指す」と力強く語った。

「経営基盤の強化」は、組織再編によるグループ戦略の一体化として、現在HD傘下の「伊藤ハム」「米久」の事業会社単位から、各ブランドを各々継続させながら、「加工食品事業」「食肉事業」とフラットな組織体系とし、宮下社長は「HDとして統一した戦略のもとに事業を行っていく。食肉事業は今期中に、加工食品事業は22年度中に行う」とした。

「収益基盤の強化」は、生産・物流体制の最適化を図りコスト低減し、競争力を高め、かつ商品付加価値の向上に取り組む。商品の強化ポイントについては「レンジ対応などの簡便商品、常温日持ち商品、冷食」など。

「新規事業・市場」は、事業領域の拡大として宮下社長は2つのポイントとして「これまで培ってきた知見が活かせる領域」「グループのガバナンスを効かせることが出来る」を挙げたうえで、「ノンミート事業」「冷凍食品事業」「エキス事業」「新たなたんぱく源の研究」などで拡大を図っていく。

「サステナビリティ」は、今年4月にサステナビリティ委員会を取締役会下に設置した。社会貢献、環境配慮の取り組みなどこれまでの取り組みも整理し、今後は「定量的数値目標を設定し公表したい」(宮下社長)とした。

24年3月期定量目標は、営業利益は20年度実績比で40億円増の280億円、経常利益は同30億円増の300億円を目指す。今年度から会計基準の変更で対前期増減率の記載はない。