ピックルスコーポレーション 売上高500億円へ 重要課題は西のシェア増

漬物最大手のピックルスコーポレーションは50期の連結売上高500億円達成を目指して、生産性をさらに向上し、価値ある商品を提供する。重要課題である西日本の販売拡大に注力するほか、設備投資は来期以降のキムチ専用工場建設も含めて今後3年で58億円を計画している。

1977年創業の同社は、停滞する漬物市場にあっても毎年成長を続けている数少ないメーカーだ。前2月期は巣ごもり需要や健康志向の高まりにより、主力のキムチが絶好調で、売上高、経常利益、純利益とも過去最高を更新した。

さらなる成長に向けて、今後もさまざまな戦略を推進する。製品開発については、コロナによるライフスタイルの変化もあり引き続き内食需要が見込まれる中、より健康志向、簡便性のある製品の開発を強化。特に惣菜製品の拡大に注力する。また、不採算製品を廃止し、生産性や利益率を上げる。

販売エリアについては、現状シェアの低い西日本(近畿、中国・四国および九州)の販売拡大に注力し、地域別売上高割合を30%以上まで引き上げる。設備投資により、関西以西の生産体制もすっかり整っており、現在営業活動に邁進している。

販売先については、現状CVSや量販店が中心だが、食品の取り扱いが増加しているDgSにもしっかり対応していく。また、量販店の豆腐・麺売場など既存分野以外の売場へ商品展開を図る。幅広い商品提案を行うために、商品企画部や広域流通部を設置した。

漬物業界は2000年には4千800億円ほどの市場規模があったが、現在は3千100億円ほどまで縮小している。中小企業が大半を占める業界であり、需要減退により業者数は徐々に減少している。倒産、廃業が増えていく業界にあって、同社は着実にシェアを増やしていく考えだ。

先ごろ開いたオンライン決算説明会で、宮本雅弘社長は「今期は46期となる。50期には連結売上高500億円を達成できるようにしっかりと営業活動したい。省力化機械の導入や生産アイテムの集約も進める」と述べた。