苦闘続く業務用

予想通りこのたびの決算では多くのスーパーが好業績を示した。そしてこれも予想されたことだが3月頃から反動で売上げの前年割れが散見されるようになった。

▼ちょうどその頃、「節約志向が強まってきている。価格対応しなければ」というローカルチェーン社長の声を聞いた。同時に「外食が減った分を家庭内で消費しようと高単価の商品がよく売れている」とも話していた。

▼内食に需要を奪われた格好の外食市場。とりわけ酒類は行き場を失ったままだ。卸の幹部は「家飲みが増えたと言っても外に比べると飲む量はしれている。しかも動くのは安い商品ばかり」と嘆いている。前述の小売業とは多少見方が異なるようだ。

▼酒が駄目なら食材を売り込もうと、業務用の中でも比較的堅調な病院や高齢者施設を狙う。だが、介護食などの専門的な商品は既存の取引先が強固で、その牙城を崩すのは容易でない。結局、今まで扱ってきた調味料など一般的な商品で入り込むしかない。「価格訴求せざるを得ず、また新たな競争が始まる」と悩むが、引くに引けないのが現状である。