ローソン デリバリー3サービス体制に 今期3千店へ拡大目指す

昨年来続く消費者の生活スタイル激変から、市場が急拡大するデリバリーサービス。コンビニとしてこの分野で先行するローソンでは、「ウーバーイーツ」「フードパンダ」に続く3サービス目となる「Wolt(ウォルト)」を、4月28日から都内のナチュラルローソン13店舗で開始した。

ウォルトは世界23か国160都市以上で事業を展開している、フィンランド発祥のサービス。日本では昨年3月の広島県進出を皮切りに、現在13都道府県18都市で展開している。女性の利用者が多く、ナチュラルローソンの客層と親和性が高いことから導入を決めた。

ナチュラルローソンで人気のおにぎりやサンドイッチ、デザートなどの食品に加え、オーガニックのボディソープや香料・着色料無添加の洗剤など生活用品も品揃え。約400品を顧客の自宅まで届ける。

ローソンでは19年8月に、日本のコンビニとしは初めてウーバーイーツを導入した。同11月に開始したフードパンダとも合わせ、コロナ禍を背景とした需要の高まりを受けて計画前倒しで導入店を拡大。今回のウォルトも加わり、デリバリーサービスの取扱店は28都道府県の1千569店舗となった。

これらのサービスは店舗での提供時間も徐々に伸び、対象アイテムも季節商品などが加わったことでバラエティが拡大。常に販売上位を独占する「からあげクン」のほか、デザートや牛乳、飲料などの需要が高いという。

また、時間帯では夕食時や休日の利用が多く、自分のための食事から家族で楽しむ需要まで幅広いシーンで使われていると同社ではみている。

「デリバリーは通常のコンビニ商圏を飛び越えて注文いただけるため、競合が激しい立地でも売上拡大が見込める。とくに22時以降の売上構成比が非常に高く、店頭での売上げにプラスオンとなる」(ローソン新規事業本部 吉田泰治氏)と、そのメリットを語る。

今月中旬からは、ウーバーの持ち帰りサービスを3都県の20店で小売業として初めて導入。店内調理のできたて惣菜を注文後に用意し、来店後すぐ受け取れる。

デリバリーサービスの導入エリアは新たに北海道の一部都市や岐阜、三重、佐賀、長崎の各県にも広げ、今期中に3千店舗にまで拡大する計画。また、ミニスーパー業態の「ローソンストア100」でも、現在25店舗のウーバー導入店を8月末までに100店舗に増やす。リアル店舗とデリバリーの相乗効果で利便性を高め、顧客の生活サポートを強化する狙いだ。